Real Hostage-3年A組- II (ページ36)

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case5-5 ページ36

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さくら「A、聞く？」

自分は叶えてるか分からない。

そう言った唯月に、さくらが励まして
最後には泣けるプロレスネタを持ちかけて

そんなさくらに呆れたのか
唯月はまた教室を出て行ってしまった。

A「…」

さくらはどうしても話したいのか
話き話を振るけど

今はそんな状況じゃないと、首を振った。

…というか、

さくら「ちょ、A」

早く起きて。

そう、目を瞑る先生の顔を見て
ぽっぺたをペチペチ叩いてみるけど

さくら「起きない、ね、」

…いい加減、起きないとやばいよ先生。

美術室がさっきからうるさいし
止めに行かなきゃ駄目なんじゃないの？

…ねぇ、先生

____ブブッ

じーっと見ても起きる気配なし。

そんな時、マナーモードの携帯が鳴った。

さくら「え、Aなんで、いつ取りに行ったの」

ポケットから携帯を出すと

美術室に行ってない私が携帯を持ってるのに驚いたさくらが、そう声を上げて

それでも携帯に映し出された文に目を奪われて
返事をする余裕も無くて

さくら「どうしたの…？ねぇ、」

それに急いで返事しても
返答は欲しい言葉では無くて

「おい！A！」

そこに丁度、

甲斐「お前察どうにか出来ねぇのかよ！」

甲斐と須永が、教室に入ってきて
そう怒鳴った。

甲斐「今から踏み込んでくるつってんだよ！」

須永「お前の兄貴どうにかなんねぇのかよ」

…あぁ、そゆこと

A「無理」

甲斐「何でだよ！」

A「一人の刑事がそんな事出来る訳無いでしょ」

甲斐「んな事分かんねぇだろ！」

A「あいつがどんな説得したって指示出すのは上司なんだから無理に決まってんでしょ」

自分でも、やばい事は分かってる。

でも先生に聞いた
この事件の担当刑事のトップは五十嵐警部だって

五十嵐警部は、先生と連絡を取ってる
だからこそ、これも何かの作戦なのかも知れない。

…先生、

どこまで作戦立ててるのか教えてくれないと
手伝いたくても無理ですよ。

五十嵐警部に連絡するにもしにくいし、

てかグルなら何で突入させるの？
作戦？裏切った？

A「先生！」

一息に話した私に無理だと悟った甲斐と須永は
また美術室に戻って行って

私もんーっと考えても分からなくて

A「起きろ馬鹿！」

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