Real Hostage-3年A組- II (ページ28)

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case4-14 ページ28

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石倉「ふざけんじゃねぇよ、」

甲斐の叫ぶ声に、違う
そう思うと同時に

石倉が小さく呟いて

石倉「お前のそう言うとこがムカつくんだよ、

ダンスの時も俺が先に始めてたのに
お前にあっという間に追い越されて

こいつならマジで世界掴めるんじゃねぇか…
って思ってたらいきなり辞めるとか言い出してっ、

それがこんな理由かよっ、」

先生に抑えられて倒れた甲斐に
石倉が掴みかかって、悔しそうにそう呟きだして

カッコつけんなって
石倉が涙を流して

甲斐「言ったってしょうがねぇだろ、」

石倉「決めつけんなよっ！

金の工面出来なくても
弟達の面倒ぐらい俺たちだって見れる！

俺たちだって何か力になれたはずだろっ！」

俺たち仲間のはずだろって、
石倉はそう続けて

それにチラッと甲斐がこっちを向いて
それに小さく首を振ると、

顔をうつむかせた。

柊「必死に縋ってもダメな時はある

どうにもならない事だって山ほどある

でもお前には
少なくともチャンスがあったんじゃないのか…？」

甲斐「…もう遅ぇ、

もう遅ぇんだよ！何もかもっ、
今更どうにもならねぇんだよっ！」

柊「甘えてんじゃねぇぞ、

お前は景山の人生を狂わせた一人なんだよ

遅いなんて言わせない
景山のためにも真実を明かして、

明日と戦え

争え！もがいて掴め！

生きてるお前にはそれが出来るんだよ」

甲斐「っ、」

柊「お前は、景山を救ったように、橘も救った。

ちゃんと、優しい心を持ってる筈なんだよ」

…そうだ。

甲斐は、

隼人は、悪い人なんかじゃない。

柊「動画を加工したのは誰だ」

甲斐「言えねぇ、」

石倉「甲斐！」

甲斐「言ったら何されるか分かんねんだよっ！！」

…何かって、

甲斐「俺がバラしたら、俺の家族がっ…

Aがっ…」

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