Real Hostage-3年A組- II (ページ27)

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case4-13 ページ27

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柊「目の前で攫われるのは気が引けるが
他人がアップした動画なら構わないと思ったか？」

甲斐「黙れ！！てめぇに何がわかる！！」

柊「分かるよ

お前は彼女に嫉妬していた！
夢に向かって生きる彼女が羨ましかった！！」

甲斐は、一度裏切った相手に
動画なら見えないところで傷つけられても、

そう思って

あの動画を渡した。

そして、お金を取引した
そう言うことらしい。

柊「素直になれよ
夢を諦めた自分とは対照的な彼女が妬ましかった

違うか？」

甲斐「っ、だったら何だよ！！

あいつは
何のしがらみもなく好きな事ばっかやって…！

なのに俺は何もかも我慢してっ、
Aにも迷惑ばっかかけて、

何で俺だけ
こんな目に合わなきゃなんねんだよ！！」

…違う、私は、

迷惑なんて、

柊「いつまでそうやって被害者ぶってるつもりだ

お前がダンスを辞めなきゃいけなくなったのは
家族のせいじゃない

お前が何もしなかったからだ！」

甲斐「んだどっ…」

柊「お前が！
抱いた悩みや苦しみを誰かにぶつけたか？！

仲間に、クラスメイトに、教師に、橘に！！

どうしてもダンスがやりたい
誰か助けてくれって！！

お前はすがったか？！」

____『悪ぃないつも』

____『全然いいけど、いいの？ダンス辞めて』

____『…お前にばっか頼ってらんねぇよ
俺の家族の事だし』

…甲斐はずっと、我慢してたんだ。

しょうがねぇって、笑ってた裏で
ずっと我慢してた。

甲斐「誰かに縋って何になる、

助けてくれるわけでもねぇ、
見捨てられるのがオチじゃねぇか…！！」

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