Real Hostage-3年A組- II (ページ16)

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case4-2 ページ16

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さくら「下の階から声が聞こえたの」

朝になると、
また先生が用意してくれていたパンを食べながら

さくらは香帆にそう説明していた。

さくら「Aも聞こえたでしょ」

A「…まぁ」

さくら「あれは多分、里見くん達の、」

香帆「だから夢だって」

逢沢「確かにそれで里見たちの生存を主張するのは厳しいな」

そこに、逢沢くんが話を聞いて
そう割って入ってくる。

だから、

A「幽霊だって」

香帆「ちょ、止めてよA」

だって、
里見くん達以外ならそれもありでしょ？

逢沢「それより、いつ仲直りしたの？」

そう言えば、と言うように
逢沢くんはさくらと香帆を見てそう言った。

仲直り…

さくら「いつって言われても…」

香帆「いや、仲直りしてないから」

さくら「え…？」

確かに、してはない。

香帆「あんたが澪奈の真相を知りたいって言うから
付き合ってんでしょ？

まぁ、私も知りたいし…

だかはこれまでの事は水に流して
手を組んでるだけ。

第一にAもいるし」

逢沢「世間ではそれを仲直りって言うんじゃない？」

まぁ、確かに。

澪奈ちゃんが大事にしてた2人が仲良くなったなら
澪奈ちゃんも嬉しいと思うし。

逢沢「そう言えば
橘も景山と仲良かったんだっけ？」

A「え？」

仲、良かったと言うか

香帆「てかいいの？うちらと居て」

そう、小さく香帆に聞かれて

そう言えば唯月が昨日
ハブられた二人、とか言ってたっけ

A「…元からじゃん」

元々さくらと一緒にいる事のが多かったし

悪く言われて

澪奈ちゃんと目すら
合わせなくなったって分かったら

元みたいに普通に話しかけてきて
それで、唯月たちと話すのは不信感で

A(もうどうでもいい)

どう思われようが
嫌われようが

もうすぐ卒業だし

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