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case5-7 ページ38

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…私は悪くない。

そう怒鳴る唯月の言葉に



大事な物を無くす怖さは、知ってる。

そう思う。





唯月「何その目、笑いたきゃ笑えば?

偽りの力にしがみついてみっともないって!

間違ってることくらい分かってる、
でも私はこうやって行きてきたから!!

こうやって生きるしかなかったから!!」





唯月はフェイク動画の事は知らない。

そう言った。
ただ、喜志ってやつに甘えて頼ってきただけ。

誰かに甘えるのは悪いことじゃない



ただ、相手がベルムズのリーダーだったってだけ。

やり方が間違った相手だった






さくら「笑えるわけないよ

後戻りできないなら進むしかない。

あんな辛そうな顔で言われたら
笑えるわけないよ」






教室で話してた唯月は、
泣きそうな、辛そうな顔をしてた。

それをさくらはちゃんと分かってたんだと思う。






柊「諏訪」


唯月「なんだよ!!!」


柊「お前は間違ってない。

みんなお前と一緒だよ、
迷って、踠いて、途方に暮れて

それでも正解を求めて前を向く
進んでダメなら傷つきながら引き返す

それでまた、歯を食いしばって前を向く


みんなみっともないんだよ

でもそれでいい

それがいい!!

恥を繰り返して強くなるんだよ
ていうか恥をかかずに強くなれると思うな!!」







…それ、








柊「だから諏訪、

お前のこれまでは誰がなんと言おうと
絶対に間違ってない!!」







私も言って欲しかったな、あの頃に。







柊「ただ、一つ聞きたい

なんでお前は、橘を傷つけた」



唯月「…それは、」







どうして、何でって泣く唯月に
先生はまた質問した。

…それは、もう、






柊「橘がどんなに傷ついたか、お前は考えたか?

橘が一人で泣いて、苦しんで
それでも景山に寄り添って!

そしてまた普通に話すようになった

それがどんなに残酷が、お前には分かるか」




唯月「…A」






もう、いいのに。

言わなくてもいいのに






唯月「…ごめんっ、A」







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美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高です甲斐隼人君大好き (2019年3月1日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおいそら | 作成日時:2019年1月24日 9時

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