_35 ページ37
.
広斗「こいつ、当分借りるぞ」
.
近寄ってきたその足とその声が
すぐ隣で止まった。
見上げれば
表情を変えずに見下ろす広斗と目があって
.
スモーキー「A」
.
何故か目が熱くなった。
迷った。
だって、スモーキー怪我してるし。
そう思ってまた顔を下げた時、
横からスモーキーの声が降ってきた。
.
.
スモーキー「必ず帰ってこい」
A「…」
スモーキー「ここはお前の家だ。ここにいる奴はみんな…お前の家族だ」
.
『戻ってこい』のその言葉に
『行ってこい』って言われた気がして
昔思えなかった『家族』を
今なら受け入れられる気がしてた。
.
A「…ありがと」
スモーキー「…」
.
立ち上がって、
貸してもらったバンダナを
スモーキーの腕に巻いた。
これのおかげで、少し痛くなかった。
.
スモーキー「…A」
A「…」
スモーキー「必ず…戻ってこい」
,
結んで、つぶやいた途端
スモーキーの腕に抱き締められた。
私はそんなに、
戻ってこないと信用ないのか
雨宮のとこに行けば、
尊にぃを探すのかな。
そうしたら、あまり戻ってこれなくなる。
住んでるとこが変わってないなら
SWORDじゃないはず。
でもそれでも、
.
.
A「…これ、また預かってて」
.
.
戻って来るよ。
ただ、前みたいに時々来るようになるだけ。
それに、借りるってことは
また返されるのかも知れない。
だから、
スモーキーの膝元に置いてある
私のモッズコートを握りしめた。
また帰ってきた時、これ着るからさ。
.
スモーキーが目を合わせて笑ってくれて
それを見て私も笑う。
そして立ち上がれば、
スモーキーの隣、私の向かい側に立つタケシと目が合って
.
タケシ「…」
A「…」
.
無顏のまま手を出されて
パンッと音がなって合わさった手。
それと同時に笑うタケシ。
それがなんだか嬉しくて、
笑って、部屋から出ようとしたら
ピーとシオンに頭を撫でられて
.
.
.
これが最後じゃないのに
泣きそうになった
.
425人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおいそら(プロフ) - ??さん» 編集途中です!すいません^ ^ (2017年1月31日 7時) (レス) id: 75c43f33b5 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 次のやつが鍵かかってるのですが、それは分かる人は見れるやつですか?それとも作ってる最中ですか? (2017年1月31日 0時) (レス) id: afc127ca21 (このIDを非表示/違反報告)
あおいそら(プロフ) - かずほさん» ありがとうございます!よかったです(^ ^) (2017年1月28日 21時) (レス) id: 75c43f33b5 (このIDを非表示/違反報告)
かずほ - あおいそらさん» 面白かったです!続きが気になります!更新頑張ってください。 (2017年1月28日 21時) (レス) id: 6e39305fe0 (このIDを非表示/違反報告)
あおいそら(プロフ) - kさん» ほんとですか?そう言ってもらえると嬉しいです!ありがとうございます( ´ ` )ノ (2017年1月28日 10時) (レス) id: 75c43f33b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおいそら | 作成日時:2017年1月18日 20時