仮面ティーチャー.君がいれば (ページ30)

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ⅡⅩⅨ ページ30

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それから

何となく言葉を交わすようになった。

これ、とか

必要な時しか話さなかったが。

でも、だんだん生活に慣れてきて

段々笑えるように、素が出せるようになって

『A、子供たちと外で遊んで来なさいよ。いつも部屋の中にいて、腐るわよ』

A『…えぇ』

叔母さんたちには、普通に話せるようになった。

それをみて

獅子丸『あんた、相当怠け者でしょ』

ある日、
リビングルームに二人になった時に言われた。

子供たちは外で遊び

金造はトイレ

この時まで、同い年の同居人
て思っていたが

A『…貴方に言われたくない』

普段外で遊び回ってるところを見たことがない。

獅子丸『へぇ』

A『…喧嘩売ってます…？』

獅子丸『へぇ、面白いねあんた』

A『…どこが』

獅子丸『そこが』

A『そこってどこ』

獅子丸『うるさいよ猿』

A『そっちのが猿っぽいけど『ブッ』

獅子丸『金ちゃん』

金造『何言い合ってんだよ』

そんな会話を、聞かれて笑われた。

金造『まぁお前はたしかに猿っぽい』

獅子丸『ちょっと！金ちゃん！』

この二人、すごい仲良いんだなって。

獅子丸『俺は猿じゃねぇ！お前のせいだぞ！』

A『そっちが先に言ったんじゃん、』

この日から、
獅子丸が私を猿と呼ぶようになった。

そのせいか、私も喧嘩腰になって
色々言ってしまい

獅子丸『A、外行くけど行く？』

いつのまにか名前で呼ばれて

気づけばいつも一緒にいた。

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