お約束愛されじゃないんですか！？【2j3j】 (ページ5)

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ご都合主義ページ5

　

そしてやってきた職員室。

案の定、鼓膜が破るかと思った。

「そういえば！理事長が女性用の制服を置いていたような…」

「本当ですか！加賀美先生！」

「七瀬、…あー七瀬さん、ちょっとこちらに」

男子校にそんなものがあってたまるかと言いたかったが、

どうやら本当にあるらしく。

差し出されたそれは今着ている制服の女生徒ver.とでも言うような制服だった。

ご都合主義っすか？

私はそれを有難く受け取り、職員室の隣にある何に使うかよく分からない部屋で着替えることになった。

着替え終わり、廊下に出ると、壁に埋め込まれた等身大鏡に目が釘付けになる。

あまりの衝撃に、震えがわなわなやって来て、手から脱いだ制服が落ちる。

ゆっくり、ゆっくりその鏡に映った人物が私であることを確認するように近付いた。

「……くっそかわいい」

私は、紛れもない美少女だった。

艶やかな髪の毛と、まるでシルクのような白い肌。

水分をたくさん含んだ瞳はパッチリと丸く大きく、
唇はまるでバラの花びらだ。

こんなん…街歩いたら全員がひっくり返るべ？

「な、七瀬さん？どうしました？」

「これから私、どうなっちゃうの…」

「え？上に確認を取るので今日はひとまず職員室で…」

「……」

こんなに可愛い女の子が男子校にいたら、もうやばいどころじゃないよ！

え、逆ハー？

イケメン達に囲まれる生活？

んっふふ、あはは、あーはははははっ！！！！

人生勝ち組が通りまぁぁああす！！！！！