頑張る歌い手パパ【まふまふ】

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Aside



まふ｢じゃあ行ってきます！ほら、このはもママに行ってきますって｣



この｢ママ〜！行ってきまぁ〜す！｣



A｢行ってらっしゃい！気をつけてね｣



バタン



ふぅ...



朝は意外と疲れが溜まる。



早起きしてお弁当と朝ごはん作って、このはが起きてきたら洋服を着替えさせ、3人で朝ごはんを食べて送り出したと思ったら洗濯や皿洗いなどの家事が待っている。



A｢溜まってたドラマ見てから家事しよ...｣



ちょっと一息つかなきゃね。



そんな事を考えながら、重い足取りでつけていたエプロンを外しにキッチンへ向かった。



すると、



A｢ん...？｣



そこにはちょこんとまふくんのお弁当が居座っていた。



んん...



まふくん...お弁当忘れたな...



せっかく作ったのに...



何やってるんだよー！なんて独り言を言いながら、まふくんに電話をかける。



ﾌﾟﾙﾙﾙ



ｶﾞﾁｬ



お、さすが出るのが音速。



まふ｢もしもし？どした？｣



A｢あ、もしもし？打ち合わせ中ごめんね、まふくんお弁当忘れてるけど...｣



...



...



...



...



A｢...え？もしもぉし、まふくぅ｣｢ほんとだ！！ない！！！！｣



おぅ...びっくりした...



すると、電話の向こうで何やら会話が聞こえてきた。



｢どうしたの？あからさまに落ち込んでるけど｣



｢お弁当忘れました｣



｢え、それはだめ。俺もAちゃんの弁当食べたい｣



｢は？何言ってるんですか？Aの料理を食べていいのは僕だけです｣



この声はきっとそらるさんだな...そしてなんだか若干言い合いになってる気がする...



どうしよう...



あ、じゃあ



A｢...もし大丈夫だったらお弁当届けよっか？｣



お散歩がてら外歩くのもいいよね。いい天気だし。



すると、まふくんが静かに驚いた声を上げた。



まふ｢えっ...ほんとに...？｣



A｢だって今日の会場家から近いもん。いいよ、今から行くから！｣



まふ｢うわあああんA大好きいいいいありがとううううう｣



大好きって言って貰えるのは嬉しいんですけど...



仕事場なのにこんな叫んで大丈夫なんですかね...うるさい...



そんな事を思っていると、電話越しにも同じことを思っている人がいたようで。



｢お前デレデレすんな。あとうるさい｣



｢だってえええ｣



2人のやり取りに頬を緩ませながらも、私はまふくんの仕事場に行く準備を進めた。





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