番外編2 ページ49
山へと飛び出したおれ達はAの指示で動きを止めると木の陰で息を殺した。
片膝をつけて目を閉じたA、集中しているのがピリピリと伝わってくる。
そんな様子を見てるとある事に気づく。
Aって、まつげ長いんだなぁ・・・。
肌も雪のように白いし、真っ赤な唇に頬、黒の綺麗な髪、こういう奴を美人って言うのか──。
ハッと自分が考えていたことに気がつくと顔をブンブンと振った。
Aが視界に入ると急に恥ずかしくなり、赤くなる顔を隠すように伏せた。
なに考えてんだおれは、これじゃエースに色々言われるのも仕方ねぇよな・・・。
深くため息を溢すと視界にチラつくツンとした黒髪にパッと顔を上げた。
サボ「!わァっ!?な、何だよルフィ!」
顔を覗き込むように見ていたルフィと目が合うと驚いてしまう。
ルフィ「どうしたんだ?サボ」
ルフィが首を傾げると、思わず「え?」と言葉を漏らした。
ルフィ「A見てたのかと思ったら、急に顔を振ったり、頭下げたり、何か変だったからよ」
珍しく大人しくしてると思ったら、見てたのかよ・・・。
サボ「な、何でもないから気にすんな!」
ルフィ「そうか〜?」
貴「──とりあえず私が様子を見てくるから、エース達は待ってて!」
エース「あっ、おい!A!」
いつの間にか話が進んでいたのか、木の陰から飛び出したAは山の奥へと消えていく。
エース「ちっ、アイツ1人で勝手に行きやがって・・・!人の話を聞かねぇとこはルフィそっくりだっ」
頭を掻いて舌打ちするエース。
しかし放っておけないのか、「行くぞ!」と言うなり後を追うように走って行く。
何を話していたかは分からないがAのことだ、1人で行くとエースの反対を押し切って行ってしまったんだろう。
サボ「ルフィ、行くぞ!遅れるなよっ」
ルフィ「2人とも待ってよ〜!!」
───
─
ルフィ「ハァハァ」
肩で息をするルフィを茂みに隠し、おれ達は陰からAの姿を視界に捉える。
やっとの事で追いついたがAは既にヤツと接触しており、迂闊に近づく事が出来ない。
エース「もう、ここまで来てやがったのか」
貴「ホント、いつも突然なんだから」
呆れた様子でため息を溢すA、目の前の男は背に''正義''のマントを羽織り、その特徴的な笑い声を響かせる。
貴「──''じいちゃん''」
ガープ「ぶわっはっはっは。久しぶりじゃな、A。アイツらは元気か?」
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林檎(プロフ) - 森田菜々子さん» 返事が遅くなりすみません。お願いの事ですが、それは私の作ったお話にどう関係しているのでしょうか?理解力が乏しく、すみません・・・。ご自身でお考えになるのなら私の許可はいらないかと。もし、私のお話を使うという事でしたらそれはちょっと申し訳ありません。 (2018年11月29日 0時) (レス) id: 7b9e45c976 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ラム猫信者さん» 返事遅くなってしまいすみません。オリキャラはあまり出さないようにと思いながらつい出してしまいました(笑)実はかなり遡るのですが伏線をはっておりました!かなり前のお話ですが、どこか分かるでしょうか?危険な香りのするハルクですが、よろしくお願いします! (2018年11月29日 0時) (レス) id: 7b9e45c976 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - お願いあるんだけど良いですかな?ワンピースキャラ×ゲゲゲの鬼太郎のトイレの花子さんの恋愛短編集を作ってよろしいですか?花子が麦わら一味を設定で。ゲゲゲの鬼太郎のトイレの花子さんが知らないなら検索してね。 (2018年10月14日 15時) (レス) id: 0c14d4bc3f (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫信者 - はわわっ!ハルクのキャラ好きです!夢主に何するのかすごく楽しみです! (2018年10月5日 22時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - Marinta Galaxyさん» 初めまして!いつの間にやら600話、番外編もいれればそれ以上。時の流れは早いものですね(笑)繰り返し読んでくださってるなんて、何と感謝すればよいか。今までの分、少しずつ修正したりしているのでまた新たに楽しめるかもしれません!これからもよろしくお願いします (2018年7月30日 13時) (レス) id: 7b9e45c976 (このIDを非表示/違反報告)
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