番外編 4 ページ50
兵達は勝機があると思っているのか、余裕の表情を浮かべている。
貴「追い詰めた、とか思ってるんでしょうね。残念」
サボは口角をあげると膝をついて拳を地面に当てた。
サボ「ここだな」
拳に武装色をまとわせると勢いよく核となる箇所に振り下ろす。
行動にうつしたのを確認して鉄パイプを引き抜けば地面に突き立てた。
サボ「竜爪拳、竜の・・・・息吹──!!」
地面には亀裂がはしり、爆破したかのように内部から粉砕する。
同時に鉄パイプを地面に押し返すと高く跳躍して手を上にかざした。
貴「水柱ッ!!」
粉砕した隙間から、瓦礫を突き飛ばす様に水柱が幾つも噴き上げる。
衝撃に耐えられなかった城は跡形も無く崩れ落ちた。
城を後にして離れた場所で待機している仲間の元に歩みを進めているとハックとコアラの姿が目に入る。
コアラ「やりすぎだよ、サボ君、Aちゃん」
コアラは毎度の事に呆れながらも笑みを浮かべていた。
〜*〜
「その年でここまでの手柄をあげるとは、大したもんだ」
仲間の兵士は飲み物を手に食堂にいる私達の元にやって来た。
「Aは、もう革命軍最高戦力として働いてるし
お前達が革命軍を引っ張るのも遠くないかもな」
貴「サボは頭も良いし、任務の時の指示は的確、そろそろ参謀でも任せられるんじゃない」
「」そういや、七武海の勧誘を蹴ったっていうルーキーもお前達と同じくらいの歳って聞いたぜ」
「あぁ、火拳のことか」
眉をピクッと動かすと口に運んでいたコップを止めた。
サボ「火拳?」
「やけに血の気が多い奴らしいぜ。新世界でどこまで通用するか」
思うず飲み物を置くとガタッと立ち上がる。
貴「通用するよ!血の気が多いのだって仲間想いなだけで、エー・・・・・・い、いや、何でもない。ゴメン」
顔を振って落ち着こうとジュースを一気に飲み干した。
「確か名前はポートガス・D・・・」
サボ「エース」
貴「え・・・」
隣で放ったその言葉に目を見開くとコップから手を離して落としてしまう。
「おいおい、さっきからどうしたんだ?A」
貴「あ、あぁ・・・ごめん」
記憶が戻ったのかと思ったがサボは自分が言った言葉をよく覚えていなかった。
サボ、あなたの記憶の片隅にはちゃんと私達の姿がある、忘却なんかしてない。
もしかしたら、何かをきっかけに貴方の記憶は蘇るのかもしれない・・・。
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コズエ(プロフ) - 雲雀さん» コメントありがとうございます!実は雲雀さんの言う通りなんです。夢主は渚を少しモデルにしていて、ライとのお話も理事長先生の過去を参考にさせて頂いてます! (2016年6月12日 20時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 暗殺教室好きなんですか?1日1回当てたらサボっていい→理事長の過去、夢主の勇気には自棄がある→渚の進路相談。みたいな (2016年6月12日 15時) (レス) id: c3b2870d98 (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - れいさん» 初めまして、コメントありがとうございます!返事が遅くなってしまい、すみません。長々と続いてしまっているのに、あっという間に読んで頂けるなんて嬉しいです!あと少しで第二弾に入ります。これからもどうぞよろしくお願いします! (2016年6月4日 23時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
れい - 初めてコメントします。ワクワクしながら、1から9まであっという間に読み終わってしまいました。とても面白かったです!続きも楽しみにしています。 (2016年5月30日 15時) (レス) id: da5b18410d (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - アッキーさん» 初めまして!コメントありがとうございます!長々と続いているお話を読んで頂きありがとうございます!それにご指摘ありがとうございました!修正しときました。2歳もサバを読んでしまっていました。これからも、どうぞよろしくお願いします! (2016年5月29日 6時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
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