372話 ページ43
基地を出て歩くと足元はフラつく。
怪我はしたが大した怪我ではない、けど体は重く頭がぼーっとする。
貴「！･･･」
背後の気配に振り返ると眉を潜めた。
そういえば、乗り込んだ時に眠ってもらった海兵達いなかったや。
そこには武器を構えた海兵さん、ご丁寧に大砲まで用意されている。
海兵に体を向けると薄らと笑みを浮かべた。
貴「皆さん、お目覚めのようですね。何です？敵討ちでもするつもりですか｣
｢革命軍最高戦力のAだな。敵としてだが我々の基地と島を実質救ってもらった事には一同感謝している」
貴「それはどうも。言ってる事とやってる事に矛盾が生じてるようだけどね｣
口では感謝と言いながら銃口は私を向いている、世界中のどこを探してもこんな感謝の仕方はないだろう。
｢犯罪者とわかった以上、海軍の名において黙っている訳にはいかない。お前は生け捕れとの政府からの命令だ｣
貴「政府ねぇ」
ミズミズの実の能力者である私を危険因子と判断した五老星が命令を下したのね。
｢せめてもの義理を通し反抗しなければ丁重に本部まで送り届けよう。お前は政府にとって超重要人物らしいからな｣
貴「へ〜。海軍本部までの護衛付きの優雅な旅もワクワクするわね」
｢けど｣と言葉を続けると目元を細めながらニィっと笑ってみせる。
貴「イヤだね」
｢そうか、それは残念だ。もう少し利口だと思ったが所詮は犯罪者だな｣
｢──発射用意！！撃てッー!!」
爆音と共に大砲が飛ぶ。
その数秒後、海兵は声を詰まらせた。
水で体を再生させると水泡を浮かせる。
貴「効かないねぇ、忘れてるんじゃない？私は能力者よ」
｢くッ！」
｢狼狽えるな！覇気を纏える者は武器を手に突撃！えぬ者は迫撃砲の用意だ！」
鉄パイプを握り締め攻撃に備えたその瞬間。
ドッッ─ーン──
前方で爆音と煙があがる。
薄らと見える迫撃砲は潰され、海兵は突然の事に動揺を隠しきれていない。
貴「今の･･･」
｢覚悟しろッ！」
目線を戻すと剣は一直線に振り下ろされる。
貴「隙を狙ったつもり？｣
鉄パイプで防いで弾くと後ろに一回転して着地する･･･が、こんな時にフラつき片膝をついてしまう。
貴「！っ、しまった」
チャンスだとばかりに一斉に向かってくる海兵。
急いで体勢を立て直した次の瞬間、海兵の剣はいとも簡単に折れてしまった。
目の前に現れた彼は金色の髪を揺らし、イタズラっ子のような笑顔を浮かべていた。
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コズエ(プロフ) - 超時空シンデレラさん» コメントありがとうございます！話はドレスローザ編も書きます！その後も話は書いていく予定です！応援ありがとうございます！！ (2016年3月10日 23時) (
レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
超時空シンデレラ(プロフ) - 小説のストーリーはどこまで書きますか？出来たらドレスローザ編まで書いてくれたら嬉しいです。更新頑張って下さい(_´Д｀)ノ (2016年3月9日 17時) (携帯から) (レス) id: 37250be47d (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - Kitty*.。さん» コメントありがとうございます！すみません、それは生半可の間違いでした！教えて頂いてありがとうございました！！ (2016年3月9日 11時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
Kitty*.。(プロフ) - いつも拝見させて頂いております!。365話のセリフの中に「並半可な者では大佐の剣は、、、」とありましたが、並半可とはどういった意味を持っているのでしょうか。『並大抵』か『生半可』の間違いではなく故意に使われているのだとしたら意味が知りたいです! (2016年3月9日 0時) (レス) id: 73d00c2580 (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - んまい棒さん» ありがとうございます！サボの出番は･･･もう少しお待ち頂けたらなと思います！ (2016年2月15日 13時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
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