355話 ページ26
ローの表情を見て立ち上がると背を壁に預け、顔を僅かに逸らして言葉を続けた。
貴「ドンキホーテファミリー、最高幹部の1人。
コードネーム コラソン」
ﾛｰ「どうしてお前がそんな事を知っている」
僅かに動揺を見せたローは怪訝そうな表情を浮かべて私に質問を繰り出す。
貴「ドンキホーテ・ドフラミンゴが国王を務める
ドレスローザ。その国で気になる噂を耳にしたから調べてるのよ。詳しい事はまだ調査中なんだけどね」
壁から背を離すと扉に向かって歩みを進めた。
貴「言いたくないなら言わなくてもいいの、私は無理に聞き出したい訳じゃないから」
そのまま扉の前まで着くとドアノブに手を掛け捻る、それと同時に名前を呼ばれた。
ﾛｰ「──コラさんとおれがどういう関係か知りたがってたな」
ドアノブから手を離すと静かに振り返った。
貴「ええ」
ローは目を閉じるとポツリポツリと話しだした。
ﾛｰ「おれは11年前、大好きだった人をドフラミンゴに殺された。彼の名はコラソン、元ドンキホーテファミリー最高幹部。おれに命をくれた恩人で･･･」
眼を開けたローは私の目を真っ直ぐに見つめた。
ﾛｰ「ドフラミンゴの、実の弟だ」
その言葉に驚きを隠せず、自分の耳を疑った。
貴「待って。まさかドフラミンゴが、実の弟を、自分の手で殺したって言うの･･･？」
驚きで混乱する頭、ローは頷いた。
ﾛｰ「おれも元はドフラミンゴの部下だった。数年はドンキホーテファミリーにいたが、おれの全てを知ったコラさんによって強制的に離脱させられた」
嫌な胸騒ぎがして服をギュッと握りしめる。
ﾛｰ「コラさんとの関係は話した通りだ｣
唾を飲み込み、感情を表にださないように心を落ち着かせながら問いかける。
貴「コラソン。彼のホントの名前って･･･」
鼓動はドクン、ドクンと段々と早く脈をうつ。
ﾛｰ「ロシナンテ。コラさんはドンキホーテファミリーに潜入していた海軍本部中佐、海兵だったよ｣
ドクンッと跳ねた心臓、瞳孔は開き言葉が出てこなくなった。
ﾛｰ「おれが政府を嫌っていたからコラさんはずっと黙っていたが･･･」
口を震わせながら声を漏らすとローの肩を強く掴んだ。
貴「──は」
ﾛｰ「！･･･お前」
崩れ落ちる私を咄嗟に支えたローは手に力を込めながら驚きの表情をみせていた。
貴「ロシーは、ロシーは死んだの･･･？」
涙は頬をつたって床に落ち、静かな部屋に私の泣く声が無情に響き渡った。
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コズエ(プロフ) - 超時空シンデレラさん» コメントありがとうございます！話はドレスローザ編も書きます！その後も話は書いていく予定です！応援ありがとうございます！！ (2016年3月10日 23時) (
レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
超時空シンデレラ(プロフ) - 小説のストーリーはどこまで書きますか？出来たらドレスローザ編まで書いてくれたら嬉しいです。更新頑張って下さい(_´Д｀)ノ (2016年3月9日 17時) (携帯から) (レス) id: 37250be47d (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - Kitty*.。さん» コメントありがとうございます！すみません、それは生半可の間違いでした！教えて頂いてありがとうございました！！ (2016年3月9日 11時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
Kitty*.。(プロフ) - いつも拝見させて頂いております!。365話のセリフの中に「並半可な者では大佐の剣は、、、」とありましたが、並半可とはどういった意味を持っているのでしょうか。『並大抵』か『生半可』の間違いではなく故意に使われているのだとしたら意味が知りたいです! (2016年3月9日 0時) (レス) id: 73d00c2580 (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - んまい棒さん» ありがとうございます！サボの出番は･･･もう少しお待ち頂けたらなと思います！ (2016年2月15日 13時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
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