240話 ページ46
朝になって自然と目が覚めると上半身を起こして、ググッと腕を天井に向かって伸ばした。
貴「ん〜、だいぶ楽になった････えっ!?」
不意に横を向くとそこには腕と脚を組んで座ったまま寝ているサボの姿があった。
貴「まさか、あのままいてくれてたんじゃ･･･」
ベッドに腰掛けて真正面からサボの寝顔を眺めると目にかかる前髪をそっと払って、柔らかく微笑んだ。
貴「サボ、ありがとう。おかげで治ったよ」
立ち上がるとタオルケットをサボにかけ、マントを羽織ると部屋を出て司令塔の作戦会議室に入る。
ｺｱﾗ「あれっ、Aちゃん！熱があるって聞いたよ!?
動いて大丈夫なのっ？｣
貴「うん、すっかり良くなっちゃった。ありがとうね」
ｺｱﾗ「そっか。なら良かったよ！･･･って、あれ？サボ君は？Aちゃんのとこに来たと思うんだけど」
貴「うん、その事なんだけど･･･。サボ、一晩中側にいてくれたみたいなの。だからもう少し寝かせといてくれる？」
ｺｱﾗ「そうなんだ！サボ君も心配してたからね。うん、わかった！
みんなも起こさないように言っとくね」
貴「ありがとう。あとドラゴンさんっている？」
ｺｱﾗ「ドラゴンさんならあそこに･･･って、あれ？いない。さっきまでいたんだけど」
父さんが普段座っている席に指を差したコアラだが、その先には誰もいない。
貴「またか･･･」
ｺｱﾗ「え？」
貴「あっ。ううん、なんでもない。ちょっと探してみるよ」
笑顔でそう言って部屋を出るとある扉の前に立つ。
手で押して扉を開けると風がヒュゥゥと音を立てて体をまとわりすり抜けていく。
貴「やっぱりここにいた、父さん･･･」
ﾄﾞﾗｺﾞﾝ「Aか」
基地の上の階に位置するある場所 ここは建物から張り出したテラス、父さんがいない時は大抵ここにいる。
ﾄﾞﾗｺﾞﾝ「熱だと聞いたが･･･もう大丈夫なのか」
貴「もう大丈夫、熱も下がったから。
････東の海(イーストブルー)を見てたの？」
ﾄﾞﾗｺﾞﾝ「･･･フフ、お前にはわかるか」
貴「私とルフィが育った場所。あそこには、今もルフィがいる」
父さんと同じように海の先を眺めると風が髪を靡かせた。
ﾄﾞﾗｺﾞﾝ「A、イワと話したらしいな。
おれの代わりに出たと聞いた」
貴「任務で当分来れないって言ってた。詳しくは聞かなかったけど、イワンコフに任せるって事は重大な任務なんでしょ？」
ﾄﾞﾗｺﾞﾝ「ああ。重大で危険な任務をな」
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ミーコ(プロフ) - 206話でジンベエが言っていた議題の会話の内容がちょっと気になりました。番外編で作ってくれると嬉しいですね。本編頑張って書いてください。応援しています! (2022年10月17日 1時) (
レス) @page12 id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - あーちゃんさん» 楽しみにしてくださってありがとうございます！すごく嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2015年12月8日 7時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 更新のスピードの速さ！毎日楽しみに読んでます。頑張って下さい。 (2015年12月7日 19時) (レス) id: 903b0c940b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ナイトメアさん» 読んでいただいてありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2015年12月4日 12時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメア(プロフ) - 投稿スピードスゴイ…ですね あ、ここまで一気読みさせていただきました！とても面白かったです！ (2015年12月2日 2時) (レス) id: fca1269cb2 (このIDを非表示/違反報告)
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