236話 ページ42
ｻﾎﾞ｢そうか、あの冥王レイリーがなあ。一体どういう経緯で冥王が師になるんだ？」
貴「んー、探しだして頭下げて直談判｣
ｻﾎﾞ｢体当たりかよ、すげぇな｣
｢あっ、サボ君おかえり！｣
ちょうど私の部屋から出てきたコアラ、どうやら部屋に戻るとこだったらしい。
ｻﾎﾞ｢コアラ、何でAの部屋から出てきたんだ？｣
ｺｱﾗ「んー？楽しいお話してたの。ねー！あっ、そうだ。サボ君、元気になるおまじない教えてあげるよ」
ｻﾎﾞ｢まじない？｣
ｺｱﾗ「──Aちゃん、サボ君がいない間 寂しかったみたい」
貴「？」
コソっとサボに耳打ちするコアラ、サボを見てると目を丸くして顔が少し赤くなっていた。
ｺｱﾗ「ふふんっ。じゃあね〜」
ニコニコと嬉しそうなコアラは軽い足取りで自分の部屋に戻っていき、廊下には私とサボが残る。
貴「じゃあコート返すね、ありがとう」
ｻﾎﾞ｢あ、ああ。･･･なあA、聞きてェ事があるんだけどよ。この前うなされてた時、おれのこと･･･す──」
貴「はっ･･･くしゅっん!!」
言葉を遮るようにくしゃみをしてしまうと身震いをして｢あっ｣とサボを見た。
貴「ごめん、遮っちゃった。
えっと、なんだっけ？もう一回言ってくれる？」
ｻﾎﾞ｢･･･いや！やっぱり何でもない」
私の頭をグシャグシャと乱暴に撫でるサボはなぜだか笑ってた。
ｻﾎﾞ｢それより、早く部屋に戻って寝ろ。風邪引いちまうぞ？」
貴「大丈夫だよ！まあでも、明日も忙しいしね。おやすみっ｣
───
─
貴「･･･からだ痛い。ん〜、頭も痛いし･･･動くのキツい、でも行かなきゃ。はぁ･･･よしっ｣
頭を押さえながら片方の手で体を支え、何とかベッドから起き上がると服を着替えてマントを羽織った。
準備が出来るとタイミング良くノック音がする。
ｻﾎﾞ「Aー、そろそろ行くぞ」
貴「あっ、うん！」
ドアに向かおうとして一歩踏み出すとグラッと視界が揺れて倒れそうになる。
膝をついて額に手を当てると目を閉じた。
貴「っ、はあ･･･｣
やる事は山ほどある･･･みんなに迷惑はかけれない、行かなきゃ。
ドアの前で息を吐いて気合をいれると笑顔を作った。
貴「お待たせ！サボ」
ｻﾎﾞ「よしっ、行くか･･･あれ？なあ、お前顔赤くないか？」
貴「！」
顔を覗き込んでくるサボから顔を逸らすと見られないように足早に前を歩く。
貴「そんな事ないよっ。ほら、早く行くよ」
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ミーコ(プロフ) - 206話でジンベエが言っていた議題の会話の内容がちょっと気になりました。番外編で作ってくれると嬉しいですね。本編頑張って書いてください。応援しています! (2022年10月17日 1時) (
レス) @page12 id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - あーちゃんさん» 楽しみにしてくださってありがとうございます！すごく嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2015年12月8日 7時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 更新のスピードの速さ！毎日楽しみに読んでます。頑張って下さい。 (2015年12月7日 19時) (レス) id: 903b0c940b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ナイトメアさん» 読んでいただいてありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2015年12月4日 12時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメア(プロフ) - 投稿スピードスゴイ…ですね あ、ここまで一気読みさせていただきました！とても面白かったです！ (2015年12月2日 2時) (レス) id: fca1269cb2 (このIDを非表示/違反報告)
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