232話 ページ38
能力で船まで飛ぶと甲板に着地し、船縁に手をつくと氷の壁に囲まれた島を見つめた。
クザンさん･･･どうして、あの時。
貴「攻撃をやめたの･･･」
ｻﾎﾞ｢医療班！Aがケガをした、手当てを」
ｺｱﾗ「Aちゃん！大丈夫!?」
ﾊｯｸ「血がッ、早く手当てせねば！｣
貴「えっ？あ、ホントだ･･･」
浅いと思っていた傷は思ったよりも深いのか、血は止まらず腕を伝い手からポタポタと落ちていた。
｢Aさんっ、すぐ手当てを！｣
貴「あ･･･うんっ、お願い」
氷の壁を数秒見つめて目を伏せると腕を押さえながら医療班の後に続いて船内に入った。
医療室のベッドに腰掛けるとマントを片手でとって腕を出す。
｢Aさん、また傷を増やして。コアラに怒られますよ｣
貴「あ〜、ホントだね･･･ッたた」
消毒がしみると片目を閉じ、船医は塗り薬をつけて包帯をグルグルに巻いていく。
｢深くやられましたね。参謀総長は我々に船を出航させる指示を残し、慌てて戻ってましたけど･･･誰と戦ったんです？｣
貴「んー？クザ･･･えっと、青キジだよ」
｢はあ!? 海軍大将青キジ!?｣
貴「そうそう。だから船を出航させたのよ、じゃなきゃ今ごろ氷漬けよ。あははっ」
｢笑い事じゃないですよ、最高戦力。まあしかし大将相手にこれですんだのさすがですね｣
マントを手にとり羽織ると船医ではない気配に顔を上げた。
貴「あっ、コアラ」
ｺｱﾗ「ウソ。Aちゃん、大将と戦ってたの!? あっ、あの能力･･･もしかして青キジ!?｣
目をまん丸にして、口をパクパクと開けたコアラ。
貴「コアラ、どうしたの？何かあっ････」
言葉を遮るようにコアラは私の肩を掴むと前後へ体を揺らした。
ｺｱﾗ「大将と1人で戦ってたのっ!?珍しくサボ君が慌てた様子だとと思ったら、サボ君 言ってよ･･･！」
貴「う、わぁ〜っ･･･コアラ、私 サボじゃないから。
あの落ち着いて、アイタタっ」
｢コアラ！ケガ人、目の前にいるのケガ人だから！｣
ｺｱﾗ「はっ！そうだった。ゴメン！Aちゃん！」
貴「あ･･･ははっ。大丈夫、大丈夫。
ん、噂をすれば何とやら･･･サボ、来たみたいよ」
ｻﾎﾞ「お、A。傷はどうだ？」
扉を開け顔を出したサボ、真っ直ぐに近づいてくるとコアラの雷が落ちる。
ｺｱﾗ「サボ君！Aちゃん、大将と戦ってたって･･･ちゃんと説明してよ！もうっ、この用件人間！」
貴「あはははっ」
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ミーコ(プロフ) - 206話でジンベエが言っていた議題の会話の内容がちょっと気になりました。番外編で作ってくれると嬉しいですね。本編頑張って書いてください。応援しています! (2022年10月17日 1時) (
レス) @page12 id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - あーちゃんさん» 楽しみにしてくださってありがとうございます！すごく嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2015年12月8日 7時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 更新のスピードの速さ！毎日楽しみに読んでます。頑張って下さい。 (2015年12月7日 19時) (レス) id: 903b0c940b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ナイトメアさん» 読んでいただいてありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2015年12月4日 12時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメア(プロフ) - 投稿スピードスゴイ…ですね あ、ここまで一気読みさせていただきました！とても面白かったです！ (2015年12月2日 2時) (レス) id: fca1269cb2 (このIDを非表示/違反報告)
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