231話 ページ37
地面に突き立てた鉄パイプで押し返せば、高く跳躍して空中に逃げながら手を下にかざす。
貴「ウォータードーム！」
上からクザンさんをドームで閉じ込めると地面と一緒に凍りつき、私達の間に大きな氷の壁が出来た。
着地してスグ後ろに跳ぶと凍らされたドームから氷塊が勢いよく飛んでくる。
クザンさんが氷の壁を蹴って穴を開けたのだ。
鉄パイプで軌道を逸らし、かわすと体勢を立て直す。
貴「島ごと私を凍らせるつもりですか」
ｸｻﾞﾝ「ONLYALIVE、生きて捕らえろとの命令た。
''アイス魂(ブロック)''両棘矛(パルチザン)！」
矛の形をした鋭い氷が飛んでくると地面から勢いよく水を噴射させ氷の矛を粉々に砕く。
そして横から攻撃を仕掛けるクザンさんを鉄パイプで防いだ。
貴「どう考えても殺す勢いの攻撃にしか見えないですけどっ｣
ｸｻﾞﾝ「手加減できねェ相手って事だ。Aちゃんを傷つけたくはなかったがしょうがねェよな｣
氷の剣が腕を掠めると血が腕を伝い、鉄パイプを持つ手が一瞬緩む。
貴「･･･ッ!!」
その瞬間、体はふわりと持ち上げられた。
｢──竜爪拳 竜の鉤爪ッ！！」
その声に目を見開くとサボの技で地面に亀裂が走り、粉砕されると砂煙で視界が奪われる。
貴「サボッ!?」
ｻﾎﾞ｢逃げるぞ！」
砂煙に乗じてサボは私を抱えたまま港まで走る、その時 見えたクザンさんの姿。
貴「！クザン･･･さん」
クザンさんなら逃げていようが一瞬で氷にできるのに･･･。
顔を振って気を引き締めるとサボは先程まで船が停泊していた港まで一気に走った。
ｻﾎﾞ「お前の言う通り船は出航させて、離れた場所で待機させてる。それで良いんだろ!?」
貴「うん！サボ、そのまま私を抱えてて！能力で船まで飛ぶっ」
水泡が浮かび上がると体の半身を水にして陸から空中へ、船のある場所まで飛んでいく。
･･･が、動きを止めると海の真ん中へ降り立った。
ｻﾎﾞ｢どうしたっ!?」
貴「来てるっ」
海に手をつけているクザンさん、海を操り体が沈まないように調整すると同じように海に手をつく。
真っ直ぐに見据えると手に意識を集中させた。
ｸｻﾞﾝ「氷河時代(アイス･エイジ)」
貴「水壁っ」
岸から海まで徐々に海が凍っていく、それを阻むように壁のような大波を発生させると島を囲む。
勢いは弱まりギリギリの距離で止まった氷、手のひらを握り締めて目を閉じた。
貴「さようなら、クザンさん」
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ミーコ(プロフ) - 206話でジンベエが言っていた議題の会話の内容がちょっと気になりました。番外編で作ってくれると嬉しいですね。本編頑張って書いてください。応援しています! (2022年10月17日 1時) (
レス) @page12 id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - あーちゃんさん» 楽しみにしてくださってありがとうございます！すごく嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2015年12月8日 7時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 更新のスピードの速さ！毎日楽しみに読んでます。頑張って下さい。 (2015年12月7日 19時) (レス) id: 903b0c940b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ナイトメアさん» 読んでいただいてありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2015年12月4日 12時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメア(プロフ) - 投稿スピードスゴイ…ですね あ、ここまで一気読みさせていただきました！とても面白かったです！ (2015年12月2日 2時) (レス) id: fca1269cb2 (このIDを非表示/違反報告)
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