222話 ページ28
ｺｱﾗ「やっぱりすごい、Aちゃん･･･。説明も聞かずに状況を把握しちゃったし、何よりサボ君との息がピッタリだよ」
ﾊｯｸ「Aがサボのしていた事を引き継ぎ、報告を簡潔にわかりやすくサボに伝えているからな。サボが作戦の立案に集中出来るんだろう」
海図の上を指でなぞっていくと幾つかある海域に目を向けてサボと話し合う。
貴「ほら、トライアングル上に示すこの3つの海域。別名、魔の海域。ここにウチの船が重なったのね｣
ｻﾎﾞ｢魔の海域？｣
貴「ここはね、嵐の発生条件に恵まれてるみたいで稀に磁気が狂う事もある。この海域では船の遭難が特に多いのよ。
で、ここからが本題！この魔の海域にも綻びはある。船の操作は難しいと思うけど、最短で抜ける為のルートがあるわ」
ｻﾎﾞ「という事はそのルートを通ってこの海域さえ抜けりゃ、船はスムーズに島に辿り着くってわけだな」
すぐに全船の航海士に伝えると一隻、また一隻と海域を抜けて島へ順調に進んでいる事が伝えられた。
そう連絡を受けると皆の張り詰めていた糸は緩み、明るい表情が見え出す。
ｻﾎﾞ「それにしても、よくその海域の事や抜け出すルートを知ってたな。おれ達が知らないという事はあまり知られてねェだろ？」
ギクッと肩を跳ねらせるとキョロキョロと周りを見て、サボに少ししゃがむように促した。
ｻﾎﾞ「ん？なんだ？」
背中を折って身長差をうめてくれるサボの耳元に背伸びをして近づけるとこっそりと話す。
貴「海軍で管理されてる情報でね。この海域には近づくなってじいちゃんに言われてたのを思い出したの」
ｻﾎﾞ「あ〜、なるほどな」
数回頷いたサボは納得したような表情を浮かべて姿勢を戻した。
貴「それにしても大変だったでしょ？
ごめんね、何日も空けちゃってて」
ｻﾎﾞ「こんぐらい、どうってことないさ」
ｺｱﾗ「みんな、Aちゃんに連絡しようとしたんだけどね。
サボ君が許してくれなくて」
ｻﾎﾞ「なっ、おい！コアラ」
サボは私が姉弟に会いに行ってるのを知っていた。
だから、サボは頑なに私を呼び戻すことはせずにきっと何日も頑張ってくれていたんだと思う。
貴「ありがとう、サボ」
ｻﾎﾞ「何のことだよ」
サボはそう言って顔を逸らすと父さんの元に行ってしまった。
笑顔でサボの背中を見ているとサボとは逆にコアラはニコニコと満面の笑みを浮かべ近づいた。
貴「コアラ？どうしたの、良いことでもあった？」
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ミーコ(プロフ) - 206話でジンベエが言っていた議題の会話の内容がちょっと気になりました。番外編で作ってくれると嬉しいですね。本編頑張って書いてください。応援しています! (2022年10月17日 1時) (
レス) @page12 id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - あーちゃんさん» 楽しみにしてくださってありがとうございます！すごく嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2015年12月8日 7時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 更新のスピードの速さ！毎日楽しみに読んでます。頑張って下さい。 (2015年12月7日 19時) (レス) id: 903b0c940b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ナイトメアさん» 読んでいただいてありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2015年12月4日 12時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメア(プロフ) - 投稿スピードスゴイ…ですね あ、ここまで一気読みさせていただきました！とても面白かったです！ (2015年12月2日 2時) (レス) id: fca1269cb2 (このIDを非表示/違反報告)
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