221話 ページ27
バルティゴに着くと船を戻し、腕をぐっと天井に向かって伸ばすと息をはきだした。
貴「んー、今日はゆっくりベッドで寝られそう〜｣
エース、寝てると無意識に毛布とるから寒かったんだよね･･･文句はさすがに言えなかったけど。
長い廊下を歩き、ノブに手をかけるとみんなが集まる部屋に足を踏み入れた。
貴「今、戻り──」
｢総長！」
声は遮られ、何やらザワつく様子に見渡してみるとバタバタと兵士は走り電伝虫が鳴り続けている。
｢参謀総長！このままではもう限界ですっ！
とにかくAさんに連絡をとりましょうッ!!｣
ｻﾎﾞ｢ダメだッ！Aには連絡をとるな。
指示ならおれが出す！」
海図を幾つも広げているサボは、何人もの兵士から報告を受けては紙にペンを走らせる。
不意に扉に顔を向けたコアラと目が合うと彼女は｢あっ!!｣と声を上げ、みんなの注目を集めた。
ｺｱﾗ「Aちゃん!? サボ君、見て！
Aちゃんが帰って来てくれたよ！｣
サボは忙しそうに紙を持ったまま私を見ると｢へっ｣と笑った。
ｻﾎﾞ「バカだな、こんな忙しい時に自分から戻ってくるとは。
帰って早々に仕事だぞ」
鼻で笑うとサボの元に歩いて行きながら、鉄パイプとマントを脱いで兵士に預けると髪を耳にかけた。
貴「私がバカなら、サボは大バカってとこね。そんなこと言えるんだから、まだ頭は動くんでしょうね」
お互いにバカにするかの様に言葉を交わすとコアラは私達を見合って戸惑いを見せる。
ｺｱﾗ「ちょ、ちょっとサボ君？Aちゃん？」
動きを止めてお互いに目を合わせると｢フッ｣と口元に弧を描き、次の瞬間には顔つきを変えた。
すぐに机を挟んで向かい合うとサボの書いたメモと海図を見比べていく。
貴「なるほど。おおかた武器と物質を運んでいる船にトラブルが起きたってとこね。これだけ広範囲の島々に影響してるって事は
原因は自然災害。嵐に直撃したのね･･･」
ｻﾎﾞ「ああっ。おかげで反乱軍に武器が届かずに戦況はおされていってる。何とか戦略を練って反乱軍を持ち堪えさせてはいるが、いつまで持つか」
机に手を置いて海図やメモを交互に見ると数秒考えてからパッとペンを持つ。
サボを見て話しながら連絡を受けて報告待ちの兵士を手招きで呼ぶ。
貴「状況把握と指示は全て私がする。状況を細かく伝えるから、サボはそれに応じて判断して」
ｻﾎﾞ｢ああ、わかった。お前達、これからの報告は全てAに伝えてくれっ！」
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ミーコ(プロフ) - 206話でジンベエが言っていた議題の会話の内容がちょっと気になりました。番外編で作ってくれると嬉しいですね。本編頑張って書いてください。応援しています! (2022年10月17日 1時) (
レス) @page12 id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - あーちゃんさん» 楽しみにしてくださってありがとうございます！すごく嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2015年12月8日 7時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 更新のスピードの速さ！毎日楽しみに読んでます。頑張って下さい。 (2015年12月7日 19時) (レス) id: 903b0c940b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ナイトメアさん» 読んでいただいてありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2015年12月4日 12時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメア(プロフ) - 投稿スピードスゴイ…ですね あ、ここまで一気読みさせていただきました！とても面白かったです！ (2015年12月2日 2時) (レス) id: fca1269cb2 (このIDを非表示/違反報告)
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