211話 ページ17
貴「お店の片付け、大変ですよね。ケーキもご馳走になったし･･･待ってる間、何か手伝う事があれば｣
店に目を向けたマキさんはそっと目を閉じて微笑んでみせた。
ﾏｷ「元々、お店は今日で閉める予定だったんです。だからお姉さんが最後のお客さんで、ゆっくりして頂けたら私も嬉しいですっ｣
貴「！そうだったんですね。
これからはどうするんですか？」
ﾏｷ「今まで兄と離れて暮らしてたんですけど、これから一緒に暮らす事になって島を出るんです。だから兄が迎えに来てくれてたんですけど･･･｣
貴「何かあったんですか？」
ﾏｷ「あっ、いえ！何でもないんです、ゴメンなさい。
あ、紅茶のおかわり持ってきますね」
一瞬、表情が暗くなった気がしたけど･･･。
温かい紅茶をいれてくれたマキさん、席についたところで｢そういえば｣と続けた。
貴「ここって海軍基地がありますよね｣
｢！あ･･･は、はいっ｣
今、海軍って言葉に反応した･･･？
貴「海賊も暴れていたのに海兵の姿はなかったし、見回りはしていないんですか？｣
ﾏｷ「いえ、普段は海兵の方はよく見かけます。けど、今日は本部から人がきてるとかで････」
本部の人間がここにいる･･･それなら、あまり長居はしないほうがいいか。
マルコ達にも言っといた方が良さそうね、でもこの様子は･･･。
貴「マキさん、海軍と何があったんですか？｣
ﾏｷ「！えっ･･･。い、いえ･･･何でも──」
貴「お兄さんが関係してるんじゃないですか？｣
ﾏｷ「！･･･」
マキさんは躊躇っていたが｢実は･･･｣と少しずつ話してくれた。
ﾏﾙ「兄が･･･一週間前に突然海兵さんに連れていかれて、今も帰って来てないんです。それに本部の人が来てるって聞いて私･･･｣
貴「･･･何か思いあたる事はありませんか？それか海兵が何か言ってたことなど」
マキさんは考える素振りを見せるとパッと顔を上げた。
ﾏｷ「そういえば･･･''疑いがはれたら帰してやる'' そう言っていました！何の事かはわからないんですが･･･｣
貴「疑いがはれたら･･･ですか」
海軍に連れて行かれたとなったら余っ程ね。
海賊や私達 革命軍、政府の敵になる人間ならわかるのだけど･･･。
ﾏｷ「こんな事でまた離れ離れになるなんて･･･兄さんの言う通り、早く島を出るべきでした｣
その言葉に眉を動かすと身を乗り出すように問いた。
貴「マキさん。その話、詳しく聞かせてください」
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ミーコ(プロフ) - 206話でジンベエが言っていた議題の会話の内容がちょっと気になりました。番外編で作ってくれると嬉しいですね。本編頑張って書いてください。応援しています! (2022年10月17日 1時) (
レス) @page12 id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - あーちゃんさん» 楽しみにしてくださってありがとうございます！すごく嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2015年12月8日 7時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 更新のスピードの速さ！毎日楽しみに読んでます。頑張って下さい。 (2015年12月7日 19時) (レス) id: 903b0c940b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ナイトメアさん» 読んでいただいてありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2015年12月4日 12時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメア(プロフ) - 投稿スピードスゴイ…ですね あ、ここまで一気読みさせていただきました！とても面白かったです！ (2015年12月2日 2時) (レス) id: fca1269cb2 (このIDを非表示/違反報告)
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