205話 ページ11
手短にシャワーをしてマルコの服を着るとズボンを手に持ち、甲板へと戻った。
ﾏﾙｺ「おれのじゃ大きかったかい」
貴「ううんっ、大丈夫！ズボンはずり落ちちゃうから、Tシャツだけ借りとくね｣
体格差があるためTシャツもワンピースのよう、普段ズボンしか履かない私はスースーして落ち着かない。
濡れた髪の毛を団子に結び、服の裾をスカートのように揺らすとエースの肩に手を置いた。
貴「エース、島でパフェ奢って」
ｴｰｽ「は？何で･･･」
貴「そんな簡単に私が許すと？」
ニッコリと笑うとエースは一歩後退り、沈黙に耐えられなくなると声を上げた。
ｴｰｽ「わかった！わかったよっ！奢ればいんだろ!?」
貴「さすがエース、話が早い」
ﾏﾙｺ「エースも姉貴のAには敵わねぇのか」
貴「今は良いほうよ？子どもの頃は全く言う事聞かない悪ガキだったんだから」
ﾏﾙｺ「へ〜そうかい。そういや、この船に乗って間もない頃はエースも荒れててねぃ」
貴「へ〜。いや、ホント初対面の人にガンを飛ばすは唾吐くわで」
ﾏﾙｺ「ほう、確かに悪ガキだねい。ウチでも寝てるオヤジの命狙ったりなー･･･」
私達は本人を目の前にエースの話で盛り上がる。
ｴｰｽ「っ、お前ら止めろ！」
顔を赤くしてふてくされるエースに、顔を見合わせ笑った。
ﾏﾙｺ「エース、お前の姉貴とは話が合いそうだよい」
貴「エースの苦労を分かち合える日がこようとはね」
ｴｰｽ「お前ら、楽しみやがって･･･マルコのそんな生き生きした顔初めてだよ！」
ﾏﾙｺ「おれァ、元から生き生きしてるよい」
ｴｰｽ「嘘つけ！サラッと嘘ついてんじゃねェよ！てかA･･･覚えてろよ？」
貴「えっ、何で私だけ!? マズイ、マルコいたから調子乗りすぎた」
｢──随分と賑やかじゃのう、エースさん」
カランコロンと下駄の音が近づくと段々と声の主の姿が見えてくる。
ｴｰｽ「お！久しぶりだなァ！今、姉貴が遊びに来てんだよ」
｢エースさんに姉弟がいたのか。ここに来るとは中々肝の据わったお嬢さんで･･･」
目が合うと互いに動きを止めて 数秒沈黙する。
貴「ジンベエ？」
不意に目の前にいる人物の名を漏らすとジンベエは目を丸くしたまま口を開いた。
ｼﾞﾝﾍﾞｴ「お前さん、Aか」
ﾏﾙｺ「どうやら、お互い知ってるみたいだねぃ」
ｼﾞﾝﾍﾞｴ「あ、ああ。昔ちょっとな。オヤジさんに挨拶してこよう。A、後でいいか？」
貴「うんっ」
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ミーコ(プロフ) - 206話でジンベエが言っていた議題の会話の内容がちょっと気になりました。番外編で作ってくれると嬉しいですね。本編頑張って書いてください。応援しています! (2022年10月17日 1時) (
レス) @page12 id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - あーちゃんさん» 楽しみにしてくださってありがとうございます！すごく嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2015年12月8日 7時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 更新のスピードの速さ！毎日楽しみに読んでます。頑張って下さい。 (2015年12月7日 19時) (レス) id: 903b0c940b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ナイトメアさん» 読んでいただいてありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2015年12月4日 12時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメア(プロフ) - 投稿スピードスゴイ…ですね あ、ここまで一気読みさせていただきました！とても面白かったです！ (2015年12月2日 2時) (レス) id: fca1269cb2 (このIDを非表示/違反報告)
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