57話 ページ10
「あっ」と声を漏らしたエースの視線の先を辿ると私とサボは目を見開いて声を失った。
ルフィ「放せ〜!コンニャロォ!」
ポル「なんだ、このガキ」
そこには何故かポルシェーミに既に捕まっているルフィの姿。
エース・サボ『(──何でつかまってんだよー!)』
貴「ルフィっ・・・!?」
何故そうなったのか混乱しながらも鉄パイプを手に取ると片膝をついて足に力を入れた。
サボ「待てっ、A!」
・・・が、サボに腕を掴まれてしまいバランスを崩すとサボに体を預ける形で倒れてしまう。
エース「バカっ、お前が行っても殺されるだけだ!」
貴「でも・・・!ルフィがっ」
茂み越しにルフィを視界にいれると名前を溢しながら手を強く握り締めた。
ルフィ「助けてくれ〜っ!エース!A!」
名前を叫ぶルフィ、エースとサボは茂みに頭を隠し、私もサボに頭を押さえつけられた。
エース「あのバカッ、おれの名前を・・・」
ポル「エースって言ったか、今。お前エースを知ってんのか?」
ルフィ「友達だ!あ、でもさっきおれ殺されかけた!Aはおれの姉ちゃんだ」
エース「あいつペラペラと・・・!」
エースの居場所をルフィは知っていると気づいたポルシェーミは早速場所を聞き出し始めた。
貴「やばいっ、あの子・・・嘘が壊滅的に下手なのよ」
ルフィ「し、知らねェ」
目線を逸らして口を尖らせたルフィはわざとらしく口笛を吹く。
その嘘は下手過ぎて誰が見ても嘘とわかる程、ポルシェーミはあまりの下手さに驚きを隠せない。
嘘がバレたルフィは解放される事なく、アジトに連れて行かれてしまった。
貴「っルフィ、早く助けに行かなきゃ。
・・・エース、サボ?」
隣を見てもエースとサボの姿はない。
声がした方へ顔を向けると2人は木の上で隠していた宝を箱へと必死に移し替えていた。
エース「急げ急げ!ポルシェーミがここへ来たら終わりだ!」
サボ「早く宝を他所へ移すんだ!」
貴「エース、サボ?ねえ・・・何してっ。
2人ともルフィを助けに行かないと・・・!」
エース「アイツはすぐに宝の場所を言って解放されるさ!」
サボ「Aも宝を移動させるの手伝ってくれよ!」
貴「・・・ッ、本当にそう思ってるの?」
2人の言葉に目を見開くと手を握り締めて怒りに声も手を震えた。
貴「2人がそんなに薄情だとは思わなかった。もういいっ、もう知らない!ルフィは私一人でも助けてみせるっ」
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ゆきだるま(プロフ) - すみません!64ページの最初の ルフィ「ルフィ!おめェはゆずみたいに掃除してから行きなっ!!」 の所ルフィーでは、ないと思いますが……あ、あと、これ!とっても面白いです!おもしろすぎて、笑っちゃいました! (9月3日 18時) (レス) @page17 id: b40822bf8f (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ブラピさん» ありがとうございます!「面白い」と言ってもらえてすごく嬉しいです! (2015年11月22日 9時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とっても面白いです!更新頑張って下さい!! (2015年11月22日 2時) (レス) id: 428188b46b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ゆうこりんさん» ありがとうございます!提案ありがとうございます!これから書いていくうちにゆうこりんさんのアイディアを借りるかもしれません!No.1でもコメントしてくださってありがとうございました(*´罒`*) (2015年11月16日 0時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこりん - すごいですね!更新頑張ってください!期待しています!後、迷惑かもしれませんがちょっと提案です。技で「水攻め」というのはどうでしょうか?相手の顔に水の玉を作って呼吸をさせない技です。どうでしょうか? (2015年11月16日 0時) (レス) id: 13da980614 (このIDを非表示/違反報告)
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