53話 ページ6
それから2日後。エースも眠りについた真夜中、探しに行こうと準備しているところだった。
「ダダンのお頭!ルフィの奴帰って来やがったぜ!」
ダダン「コイツ・・・生きてやがったのかい!
おめェ一体どこ行ってたんだよ!」
マグラ「まーまー、お前どこで何してんだ」
ルフィ「ハァ、谷の下で狼に・・・追いかけられてた」
聞き取れないがダダンさん達の声が聞こえてくる。またお酒でも飲んでるのだろうか。出くわさないようにしなきゃな・・・。
立ち上がろうとして、この2日で増えた傷に痛みを感じると小さく顔をしかめた。
貴「いててっ・・・あちこち傷だらけだ」
次の瞬間、ダダンさんの大きい声と強くドアを閉める音に肩をビクッと跳ねらせた。
貴「えっ、なに?」
何だろうと顔を向けた瞬間、目を見開くと慌てて駆け寄った。
貴「ルフィ!?」
よっぽど疲れていたのか、ルフィは傷だらけのまま口を開けて寝てしまっている。
ルフィ「くかーっ」
髪を撫でるとルフィの寝顔に安堵して傷をつくっている頬を撫でた。
貴「バカっ、こんなにケガして・・・。おかえり、ルフィ」
〜*〜
朝になるとルフィはケガなんて無かった様に元気よく扉を開けて叫んだ。
ルフィ「今日もどっか行くのか!? エース!A!
おれも連れてってくれよ!友達になろう!」
嫌な顔を浮かべるエースを見逃さなかった私はエースの頬を軽くつついた。
貴「顔に出てるよ、エース」
エース「うっせ・・・走るぞ」
エースに手首を掴まれるとその合図と同時に私達は一気に走り出した。
ルフィ「待てよ!今日は見失わねェぞ!」
ドグラ「あいつまたエースとAを追って!」
ダダン「ルフィ〜っ!お前はウチの雑用をやるんだよ!」
貴「ルフィ、ケガしないようにね!夕方になったら家に戻ることっ、いいね!」
ルフィ「おうっ!」
そう呑気にルフィに手を振って応援をしているとエースに軽く頭を叩かれてしまう。
貴「いたッ!」
エース「さっさと行くぞ!」
──8日目 、 10日が過ぎ。追いかけては見失い。しかし、毎日、毎日。1ヵ月、2ヵ月・・・雨の日も、風の日も。
ルフィは必死にエースとAを追いかけ続けた。
生傷が絶えぬ追跡が3ヶ月を超えた頃。
ダダン一家の住むコルボ山を北へ抜けるとこんな場所がある。
ここはいつも悪臭が漂う場所、不要になったものがここに集まる。──ここは・・・。
「
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ゆきだるま(プロフ) - すみません!64ページの最初の ルフィ「ルフィ!おめェはゆずみたいに掃除してから行きなっ!!」 の所ルフィーでは、ないと思いますが……あ、あと、これ!とっても面白いです!おもしろすぎて、笑っちゃいました! (9月3日 18時) (レス) @page17 id: b40822bf8f (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ブラピさん» ありがとうございます!「面白い」と言ってもらえてすごく嬉しいです! (2015年11月22日 9時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とっても面白いです!更新頑張って下さい!! (2015年11月22日 2時) (レス) id: 428188b46b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ゆうこりんさん» ありがとうございます!提案ありがとうございます!これから書いていくうちにゆうこりんさんのアイディアを借りるかもしれません!No.1でもコメントしてくださってありがとうございました(*´罒`*) (2015年11月16日 0時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこりん - すごいですね!更新頑張ってください!期待しています!後、迷惑かもしれませんがちょっと提案です。技で「水攻め」というのはどうでしょうか?相手の顔に水の玉を作って呼吸をさせない技です。どうでしょうか? (2015年11月16日 0時) (レス) id: 13da980614 (このIDを非表示/違反報告)
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