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95話 ページ48

サボによって布団に寝かされると、新しく冷やしたタオルを額に乗せてくれる。


貴「・・・雨が強くなったね」


サボ「あぁ、少し風も出てきた・・・雷でも鳴るかもな」




入口の先を見つめると口を開いて言葉を続けた。

貴「・・・ルフィが家族はじいちゃんと私以外いないって言ったの覚えてる?」


サボ「ん?あぁ、確かそんなこと言ってたな」





貴「・・・あの時は言い出せなかったけど・・・。
本当は・・・私とルフィには''父親''がいる」


サボ「・・・えっ」



貴「・・・ごめん、黙ってて。でも、私もルフィも父親の記憶はないの。ルフィに至っては自分に父親なんて存在がいる事すら分かってないんじゃないかな・・・」



サボ「ルフィには言わないのか?」


貴「あの子が海賊として世界に名を轟かせる程の海賊になったら、いずれ知ることになると思うから・・・」



サボ「必然的に分かる、ということか・・・」




サボはそう呟いて数秒、ニッと笑うと頭を優しく撫でてくれた。

サボ「これでおれ達に隠しごとはねェな。安心して寝てろ。それに、Aが早く良くなってくれねェと調子くるっちまうしな」



安心するとすぐに眠気が私を襲ってくる。

瞼が閉じそうになりながらサボの手を握ると入口に視線を向けた。

貴「ありがとう・・・サボ、エース」



───
──

サボ「・・・Aは寝たぞ。もう出てきてもいんじゃないのか?いるんだろ、エース」


エース「・・・サボも気づいてたのかよ」


サボ「あぁ。Aは最初から気づいてたんだろうな。ここにいないはずのエースの名前を出すし、やたら入口を気にしてたからな」



Aを挟んでサボと向かい合うようにエースは座ると、Aの額に手を当てた。

エース「・・・バカだな。こんな時にベラベラ喋るから、熱高ェまんまじゃねェか」



サボ「ルフィは?」


エース「ダダンのとこ置いて来た。Aの側にいるって散々暴れ回って、挙句の果てに疲れて寝ちまいやがった」



サボ「ははっ、ルフィには手が焼くな。
まあルフィの奴、Aのこと大好きだからな」


エース「・・・それはお前もだろ、サボ」


サボ「はっ・・・?な、えっ・・・何を言って」




エース「だから、サボ・・・お前もAのこと大好きだろ?」


サボ「っ!? な、何言ってんだエース!」



エース「態度でバレバレなんだよ。気づいてねェの本人とルフィぐらい・・・ま、黙っといてはやるよ」

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ゆきだるま(プロフ) - すみません!64ページの最初の ルフィ「ルフィ!おめェはゆずみたいに掃除してから行きなっ!!」 の所ルフィーでは、ないと思いますが……あ、あと、これ!とっても面白いです!おもしろすぎて、笑っちゃいました! (9月3日 18時) (レス) @page17 id: b40822bf8f (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ブラピさん» ありがとうございます!「面白い」と言ってもらえてすごく嬉しいです! (2015年11月22日 9時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とっても面白いです!更新頑張って下さい!! (2015年11月22日 2時) (レス) id: 428188b46b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ゆうこりんさん» ありがとうございます!提案ありがとうございます!これから書いていくうちにゆうこりんさんのアイディアを借りるかもしれません!No.1でもコメントしてくださってありがとうございました(*´罒`*) (2015年11月16日 0時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこりん - すごいですね!更新頑張ってください!期待しています!後、迷惑かもしれませんがちょっと提案です。技で「水攻め」というのはどうでしょうか?相手の顔に水の玉を作って呼吸をさせない技です。どうでしょうか? (2015年11月16日 0時) (レス) id: 13da980614 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2015年11月15日 17時

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