84話 ページ37
サボ「・・・ん」
目を開けると、雨はすっかり止んで雲間から日の光がもれていた。
あれ・・・おれ達、いつの間にか寝てたのか。
横をみるとA達は3人寄り添って寝ていた。
「フッ」と小さく微笑むと晴れた外へと出た。
サボ「もう、すっかり晴れたなァ」
窪みに戻ろうとして不意に大きな木を見上げると、動きを止めて少し考えた。
サボ「よしっ」
中に入ると持っていた一枚の紙の上をペンではしらせた。
少しして、隣から声が聞こえた。
貴「・・・サボ?なに・・・してるの?」
Aは目を擦ってた起きるとボーッとおれを見る。
サボ「ん?ああ、エースとルフィが起きたら教えるよ」
貴「わかっ──・・・」
いい終わる前に頭がガクッと前に垂れるA。
サボ「ははっ、眠てェなら寝てていいぞ?」
小さく頷いたAは、おれに倒れ込むようにして横になると寝息をたてだした。
普段は冷静で大人っぽいのに、寝てる姿はやっぱりおれ達と同じだよな。
貴「・・・っん・・・サボ」
夢をみているのか、Aは腰に手を回すと寝言でおれの名を呼ぶ。
ドキッとして体が強ばると段々と顔が熱くなる。
サボ「っ・・・」
なんか、最近のおれ変だ・・・。
Aの顔に髪の毛が一束垂れているのに気づくと、払おうと手を伸ばした。
「・・・何してんだ?」
サボ「うわッ!? えっ、あっ・・・エース!?」
肩を跳ねらせると慌てて手を下げた。
サボ「っ・・・いつから起きてたんだよ!?」
エース「Aが寝言を言って、サボが熱い視線をおくってたくらいだな」
サボ「なっ、起きてたなら言えよ・・・!!
というか何だよっ、熱い視線って!」
貴・ルフィ『ふわァ〜・・・っ』
おれの声で起きたのか、Aとルフィは同じタイミングで目を覚ますと同時にあくびをした。
貴「どうしたの・・・?2人とも」
サボ「な・・・何でもないっ!それより、これを見てくれ」
慌てて3人に一枚の紙を見せた。
ルフィ「なんだこれ?」
サボ「基地の設計図さ!いつまでも野宿を続けるわけにはいかないだろ?
だから、ここにおれ達の秘密基地を作るんだよ!」
貴「秘密基地?面白そう!」
ルフィ「かっこいいな〜!」
エース「材料はどうする?」
サボ「そんなのいくらでもあるじゃねぇか」
ニッと笑えば外に目を向けた。
サボ「あそこに!」
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ゆきだるま(プロフ) - すみません!64ページの最初の ルフィ「ルフィ!おめェはゆずみたいに掃除してから行きなっ!!」 の所ルフィーでは、ないと思いますが……あ、あと、これ!とっても面白いです!おもしろすぎて、笑っちゃいました! (9月3日 18時) (レス) @page17 id: b40822bf8f (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ブラピさん» ありがとうございます!「面白い」と言ってもらえてすごく嬉しいです! (2015年11月22日 9時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とっても面白いです!更新頑張って下さい!! (2015年11月22日 2時) (レス) id: 428188b46b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ゆうこりんさん» ありがとうございます!提案ありがとうございます!これから書いていくうちにゆうこりんさんのアイディアを借りるかもしれません!No.1でもコメントしてくださってありがとうございました(*´罒`*) (2015年11月16日 0時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこりん - すごいですね!更新頑張ってください!期待しています!後、迷惑かもしれませんがちょっと提案です。技で「水攻め」というのはどうでしょうか?相手の顔に水の玉を作って呼吸をさせない技です。どうでしょうか? (2015年11月16日 0時) (レス) id: 13da980614 (このIDを非表示/違反報告)
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