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83話 ページ36

サボside

まだ日ものぼりきっていない時間のことだった。



ルフィ「A〜!どくりつってのするんだろ」



貴「・・・ぅん」

起こそうとするがAはゴロンと寝返りをうつと布団を被ってしまう。





サボ「ダメだ、起きねェ。
A、完全に熟睡しちまってるよ」




エース「はぁ、仕方ねェ。サボ、Aをおぶれ」



サボ「は・・・はぁ!?」

声をあげそうになるとエースに口を塞がれる。



エース「声をあげるなっ。大体、照れてる場合かよ!」


サボ「なっ・・・照れてねェよ!」




Aを一瞥したエースは腕を組んだ。

エース「Aを置いていく気か?」




その言葉に一番に反応したのはルフィだった。

ルフィ「え〜っ!A、置いてくのか!?」



エース「ルフィ!騒ぐなっ。ジジイが起きるだろ!」





サボ「・・・置いていく訳ないだろ。大切な姉弟を・・・」



しゃがんで目を向けると、Aは布団から僅かに顔を出して気持ちよさそうに寝ている。


姉弟、そう言ったけど・・・理由は他にもある気がする。





サボ「・・・っと」


腕を掴んで背中に担ぐと耳元でAの寝息が聞こえてくる。

その姿を見ると小さく微笑んだ。




サボ「ルフィ、そこにあるAの荷物持ってくれるか?」


ルフィ「おうっ!」





A、軽いな・・・。

こんな細い手脚で、おれ達と互角に勝負してるんだよな。




落とさないようにAを支える手に力を込めて、と山へと歩みを進めた。





────
──


貴「ぅん・・・ここ・・・」


サボ「ん?起きたか、A」




寝ぼけているのかぼんやりと周りを見渡すA。

しゃがむとAは下りて、一つあくびをした。




貴「ん〜・・・おはよう」


エース「やっと起きたのかよ」




その時、水がAの頬を伝う。

上を見上げるとポツポツと水が落ちてくる。


貴「雨・・・」





雨宿りをするために見つけた、大きな木の幹にある窪み。

エース「しばらく、ここで雨宿りだな」


ルフィ「ししし、ワクワクすんな」




貴「雨でぬれたから拭かないと・・・。はい、タオル」

Aは荷物の中からタオルを出すとおれ達に渡す。




エース「準備いいな」


「えへへ」と照れ笑いをするAはルフィの髪をゴシゴシと拭いていた。




サボ「お前もぬれてるだろ」


自分のタオルでAの髪を拭くと、頬が赤くなった気がしたのは気のせいだろうか。

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ゆきだるま(プロフ) - すみません!64ページの最初の ルフィ「ルフィ!おめェはゆずみたいに掃除してから行きなっ!!」 の所ルフィーでは、ないと思いますが……あ、あと、これ!とっても面白いです!おもしろすぎて、笑っちゃいました! (9月3日 18時) (レス) @page17 id: b40822bf8f (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ブラピさん» ありがとうございます!「面白い」と言ってもらえてすごく嬉しいです! (2015年11月22日 9時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とっても面白いです!更新頑張って下さい!! (2015年11月22日 2時) (レス) id: 428188b46b (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - ゆうこりんさん» ありがとうございます!提案ありがとうございます!これから書いていくうちにゆうこりんさんのアイディアを借りるかもしれません!No.1でもコメントしてくださってありがとうございました(*´罒`*) (2015年11月16日 0時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこりん - すごいですね!更新頑張ってください!期待しています!後、迷惑かもしれませんがちょっと提案です。技で「水攻め」というのはどうでしょうか?相手の顔に水の玉を作って呼吸をさせない技です。どうでしょうか? (2015年11月16日 0時) (レス) id: 13da980614 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2015年11月15日 17時

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