盃を交わした4人きょうだい No.2 【ONE PIECE】

68話 ページ21

今日もコルボ山に元気な声が響き渡る。




腕を組んで待ち構えるエースに向かって
ルフィは走りながら腕をグルグルと回していた。


ﾙﾌｨ「うぉぉおおおお！いくぞ〜!!
ゴムゴムの───銃(ピストル)ー！」




見事にルフィの攻撃は空振り･･･というか伸ばした腕は地面で跳ね返って自分に命中した。

貴「あ〜ぁ･･･」




ｴｰｽ「だからおめェは･･･何がしてェんだよ！」


ﾙﾌｨ「どへっ!!」




ルフィの顔に蹴りが入ってエースの勝ち。


ｻﾎﾞ「一本」





ルフィの元に駆け寄ると目の前でしゃがんで肩にポンッと手を置いた。


貴「ルフィ、大丈夫･･･？」


ﾙﾌｨ「ウ･･･だ･･･いじょうぶだっ」





ホント手加減ないから、エースは･･･。

ルフィのことだからすぐ回復するだろうけど
もう、エースとサボの勝負が始まるし･･･。



ルフィを背中におぶると端にと移動させて
ポンポンと麦わら帽子越しに撫でた。

貴「ルフィはちょっと休憩ね」






勝負を始めたエースとサボは攻撃を出し合うと一旦距離を置いて相手を見据える。




ｻﾎﾞ「しまった！」


ｴｰｽ「おれの勝ちだ！サボ」



互角の戦いを繰り広げていたがサボが一瞬の隙をつかれてしまい、エースの勝利。






貴「一本。次は私ね、エース」





向かい合うとサボの合図で同時に地面を蹴って
お互いに攻撃を出して防御する。


貴「今日こそ勝つ！」


ｴｰｽ「勝つのはおれだ！」





拳を受けるとお返しに腹部目掛けて蹴りを入れる。

一歩二歩と後退ったエースは体勢を立て直すと一気に攻め込んでくる。




振り下ろされた拳を紙一重で交わすがエースはニッと口角を上げた。


ｴｰｽ「Aなら避けると思った！」




貴「わっ･･･わぁあ!?」

服を後ろに引っ張られると
バランスを崩してしまい後ろに倒れてしまう。





トンッと軽く拳を胸に当てるとエースは得意げな顔を浮かべた。


ｴｰｽ「おれの勝ちだな、A！」




瞼を閉じて息を吐くと一言呟いた。

貴「･･･敗けた」






ｻﾎﾞ「一本、一点差でエースの勝ちだな。
A！次はおれだ！」




パッと起き上がると服についた砂をはたいて
サボと向き合って構えた。


貴「えぇ！」

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