第241話 水中 ページ2
ｱｰﾔﾝ「空いの！カシ！」
空「ん･･･ちょっと待ってね、アーやん」
貴「ミーくんに水を････」
ｱｰﾔﾝ「ワタシはいくらでも待てるのだが･･･空いのとカシが買ってきたアイスはこれ以上待てそうにないぞ･･･」
アーやんの隣にある買い物袋、そこからは溶け始めて、どろ〜っと袋から顔を出しているアイス達。
貴「しまった！」
空「忘れてた！｣
急いでアイスを仕舞い、とりあえず水を用意してみた。
貴「ミーくん、お水飲む？」
たくさん飲めるようにコップに水を入れて、ストローをさして渡すと飲むのではなくコップに入ろうとするミーくん。
空「ほんとにどうしたの！」
貴「ストローあるよ、ストロー！飲みたいのっ、入りたいのっ、どうしたいのっ？」
洗面器に水を入れて出してみるとご機嫌に泳いでいる。元気になった姿を見るとホッと胸を撫で下ろした。
ﾐｰ「♡」
空「水遊びがしたかったのか･･･」
貴「でもさっきより元気になったぽい？よっぽど暑かったのかな、頭まで浸かっちゃって･･･」
空「頭まで･･･」
洗面器を上から覗きながら、ミーくんの邪魔にならないようにコソコソっと話をしていると言葉が止まっていく。
貴･空『息継ぎしてない･･･？』
貴「いやでも動いてるし･･･」
空「じゃあ溺れてはないよね･･･？」
このまま見守るべきか一旦引き上げるべきかの境がわからず、ハラハラが止まらない。
──5分後に浮上してきたそうです。
〜＊〜
他月「なるほど･･･すごいな。コイツ、こんなに膨張するのか」
貴「そうなんだよね。体に害がないか心配で･･･」
水の中から顔を出したミーくんはマルマルしている。本人は何も気にしてなさそうだけど。
空「しかも息継ぎなしで5分以上潜っていられるんだよね」
貴「ねっ、どうなってんだろ」
他月「あぁまぁ、ミィだしな」
水遊びをしているのを見てコニーは盛大に飛び込むとミーくんはビクッと驚いている。
他月「体中、包帯巻いてるから余計に暑いんだろ」
空「やっぱり？何か対策したほうがいいかな」
他月「そうだな。とにかく水分補給じゃないか。スポーツ飲料を薄くして飲ませるとか」
貴「うんうん」
他月「あとは包帯を涼感素材に変えるとか。
あるかはわからんが」
空「スゲーなその発想･･･。どっからそういうの出てくるの？｣
貴「っていう案がでてるんだけど、どうかなミーくん」
ﾐｰ「････」
───やんわり断られた。
続く (更新停止中)
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