第１０４号 ページ48
途中で寝てしまったのだろう、話を中断させると床の上で寝ている野崎を上から見下ろした。
御子柴「あー、起きねぇなぁ。こりゃ。
しょうがねぇ、引きずってくか･･･」
貴「野崎、大きいもんね」
堀「俺が運ぼうか？」
若松「あっ、この中なら俺が一番力あると思うので俺やりますよ！」
若松くんの言葉が男子の闘争心に火をつけたのか一気に盛り上がりを見せる。
御子柴「なっ、言ったな てめぇ。なら、腕相撲で勝負だ」
若松「えっ!?」
堀「まみ･･･こしばはハンデつけるか？」
御子柴「いっ、いりませんよ！」
貴「あ！面白そうっ。私もするー！」
中々激しい闘い、ズドーン！バターン！と倒れ転がる御子柴にいい勝負の若松くんに政兄。
そして最後は私！なのだが･･･。
貴「だから、ダメだって！勝負なんだから、本気じゃないと意味ないでしょ！力緩めないでよ！｣
堀「いや、お前本気でやったら受け止めれないだろ。
絶対ケガするからやめとけっ」
貴「イヤっ。若松くんなんかビクともしない上に優しくトンってされて･･･穏やかに勝敗ついちゃったんだから！」
堀「お前なぁ････ったく、言い出したら聞かないからな。
ほら、知らないからな｣
肘をおいて手を握ると若松くんのスタートの合図と共に手はグインッと床に近づく。
貴「！ちょっ、待っ･･･。
んんッー!?ウソでしょ･･･全然うごかな･･･い〜っ!!」
慌てて両手で対抗し、体重をかけて手を引っ張るが政兄は手はさっきから1mmも動いて無さそうだ。
堀「ほら、もう終わりか？」
貴「っ〜!! おかしい･･･御子柴とは引き分け、だったのに〜」
御子柴「おい！それ誰にも言うなよっ、絶対！！」
貴「わかってるよ〜！･･･って、うわぁ！」
床につく数cm手前で止めた政兄はそこから優しくトンっと私の手を床につけた。
堀「ほら、俺の勝ちだなっ」
貴「あーっ、負けちゃった」
堀「･･･っていうか、もうこんな時間かよ」
貴「ふわぁ〜･･･さすがに眠くなったね」
若松「ついハシャいじゃいましたね！」
御子柴「あ〜、もう･･･寝るか。ゼェ、ゼェ」
若松「ハイ！じゃあおやすみなさい！」
貴･堀『おやすみ』
御子柴「くそ･･･全敗かよ」
パチンと御子柴が電気を消し、真っ暗になると皆 布団に入って眠りについた。
運ぶはずだった野崎を床に置き忘れて──。
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ゆりあ(プロフ) - すごく面白いです！続きがとても気になります！待ってます！ (2020年4月26日 7時) (
レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
ルート(プロフ) - ！？！？！？！？更新されているだと！？お帰りなさい！！待ってました！読み返してきます！！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 099aeabd28 (このIDを非表示/違反報告)
カナ霆(プロフ) - とても面白いです！一気に読んでしまいました(´・ω・｀) 続きが待ち遠しくてなりません！ お体に気をつけて更新頑張ってください！この後の展開が気になりますねぇ(´ω｀) (2018年4月3日 20時) (レス) id: 63ee96b67e (このIDを非表示/違反報告)
one day - 細かいこと言って申し訳ないのですが、演劇部のプリンセスがプリンスになってますよ (2018年2月5日 18時) (レス) id: c1aec90cd0 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 続きが気になる！！！！更新ありがとうございます！！！！！更新ありがとうございます (2018年1月28日 0時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)
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