第７４号 ページ27
貴「それで？先輩、部長は何かあったの？｣
｢それが堀ちゃん、あの子のことどっかで見たことあるって気になってるみたい｣
政兄が見ている先を目で追ってみるとそこにはルドルフ役の練習を頑張る御子柴の姿。
貴「見たことあるって、私と遊の友達だからじゃないの？
遊は特に御子柴と仲良いみたいだしさ」
｢だよねっ、僕もよく見るよ｣
堀「それは知ってんだけど、もっとこう･･･よく知ってる奴に似てるというか･･･」
貴「知ってる人？御子柴が？
え〜、誰だろー･･･私も知ってる人かな」
政兄の隣でじっーと見ていると政兄は顎に手を当ててその誰かに似ている要素を次々に言葉にしていく。
堀「妙に努力家で、すぐ恥ずかしがって、すぐへこんで、よく悩む･･･」
貴「うんうんっ･･･」
御子柴に目を向けたまま政兄の言葉に頷いているとハッとある事に気がついてしまう。
堀･貴『(マミコだ!!!)』
〜＊〜
遊とマンツーマンで練習をしていた御子柴、ある程度キリがいい所まで出来たのか通しでするとのこと。
鹿島「大体覚えたみたいだし、ちょっと通しでやってみようか」
御子柴「おっ･･･おう･･･!!」
舞台裏から出てきて正面から二人の演技を見ているとモヤモヤと複雑な気持ちが現れる。
｢うわあ･･･王子が勝つってわかってても思わず応援しちゃいますね！王子がんばれーっ｣
堀「あ･･･ああ」
貴「あ･･･そ、うだね」
ギクシャクな相づち、2人で顔を見合わせると苦い顔を浮かべて再び舞台に視線を向ける。
コソコソと小さな声でやり取りする私たち。
貴「そうだよね･･･あれはマミコじゃなくて御子柴だから。うわっ、マミコ危なっかしいよ･･･!! 違う、そうじゃなくて」
堀「そうじゃねぇだろ。もっと腰入れてよしっそこで一歩踏み込んで──」
目をカッと見開くと足を一歩前に踏み出して腕を振り上げ、政兄は口元に手を持っていき叫ぶ。
堀「うおおおおおおッ！
そこだッ！王子なんかぶっ潰せ!!!」
貴「そうだっ！ ためらうな！そこで一撃喰らわせるのよッ、王子なんかやっちまえぇえぇえ!!!」
｢ちょっ、2人で何言ってんスか！部長、副部長っ!!!｣
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ゆりあ(プロフ) - すごく面白いです！続きがとても気になります！待ってます！ (2020年4月26日 7時) (
レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
ルート(プロフ) - ！？！？！？！？更新されているだと！？お帰りなさい！！待ってました！読み返してきます！！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 099aeabd28 (このIDを非表示/違反報告)
カナ霆(プロフ) - とても面白いです！一気に読んでしまいました(´・ω・｀) 続きが待ち遠しくてなりません！ お体に気をつけて更新頑張ってください！この後の展開が気になりますねぇ(´ω｀) (2018年4月3日 20時) (レス) id: 63ee96b67e (このIDを非表示/違反報告)
one day - 細かいこと言って申し訳ないのですが、演劇部のプリンセスがプリンスになってますよ (2018年2月5日 18時) (レス) id: c1aec90cd0 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 続きが気になる！！！！更新ありがとうございます！！！！！更新ありがとうございます (2018年1月28日 0時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)
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