第７３号 ページ26
結果、遊、野崎、千代の3人組によって上手く言いくるめられてしまった御子柴。
とりあえず今日は立ち回りなど簡単な事から練習してもらう事に。
背後から御子柴について、手を握ると動きを教えていく。
貴「御子柴、そこは腰を入れて一歩踏み込んで･･･｣
御子柴「こ、こうか？･･･っ、てか！近くねぇか!?
も、もうちょい離れろよ！」
貴「ん、そう？あっ、で･･･次はこうして」
顔を真っ赤にする御子柴の言葉をスルーすると再び動きを教えていく。
貴「うん、いい感じだね。そこで遊がこう剣を向けてくるから、それを避けて･･･」
御子柴「えっ？ちょっ、あ〜！待て待てっ。鹿島が剣を向けてくるから俺は･･･え〜っと」
どうにか整理しようとする御子柴だが、色んな動きが混ざってこんがらがっている様子。
それを見かねた遊は｢A｣そう呼んだかと思えば、私に向かって予備の剣を投げた。
貴「･･･っと」
鹿島「A、お願いしていい？」
そう言いながら既に剣を構えている遊、口角を上げると剣先を真っ直ぐに向ける。
貴「御子柴、ちょっと私と遊でするから｣
横目で御子柴を捉えれば眼を細めた。
貴「よく見てて」
御子柴「！っ･･･」
そう一言発して口元に弧を描けば、遊に向かって走り出し剣を大きく振り下げた。
体育館に響き渡る金属音、動きに合わせて一つに結った髪が風になびく様に揺れる。
貴「そしたら遊が振り下ろすから、避けて素早く次に移すっ、そして──｣
実際にすると同時に言葉でも説明すれば、部分ごとに分けてお手本を見せていく。
鹿島「大体はこんな感じ！さっ、御子柴も同じ様にしてみようか」
御子柴「えっ!? 俺、こんなのできる気が･･･」
貴「大丈夫だよっ。御子柴はカッコイイし、立ち回りも上手い！ルドルフ役、すごく似合ってるんだから」
御子柴「っ〜･･･！」
少し頬を赤く染めた御子柴はどうやら照れている様子。
御子柴「ま、まあ、そうでもあるかな！
よしっ、鹿島！練習するぞっ」
御子柴の様子に小さく微笑むと練習は遊に任せて舞台裏へと足を進める。
掘「･････」
｢掘ちゃん、何見てるの？｣
舞台袖で腕を組み真剣な眼差しで何かを見る政兄を見つけると首を傾げてみせた。
貴「あれ？政兄に先輩どうしたんですか？」
掘「ったく、部長か先輩だろ。なに当たり前のように呼んでんだ。A、ちょっと開き直ってるだろ」
貴「あっ、バレた？」
掘「お前なぁ･･･｣
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ゆりあ(プロフ) - すごく面白いです！続きがとても気になります！待ってます！ (2020年4月26日 7時) (
レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
ルート(プロフ) - ！？！？！？！？更新されているだと！？お帰りなさい！！待ってました！読み返してきます！！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 099aeabd28 (このIDを非表示/違反報告)
カナ霆(プロフ) - とても面白いです！一気に読んでしまいました(´・ω・｀) 続きが待ち遠しくてなりません！ お体に気をつけて更新頑張ってください！この後の展開が気になりますねぇ(´ω｀) (2018年4月3日 20時) (レス) id: 63ee96b67e (このIDを非表示/違反報告)
one day - 細かいこと言って申し訳ないのですが、演劇部のプリンセスがプリンスになってますよ (2018年2月5日 18時) (レス) id: c1aec90cd0 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 続きが気になる！！！！更新ありがとうございます！！！！！更新ありがとうございます (2018年1月28日 0時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)
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