第６９号 ページ22
佐倉「えっ、え？それってどういうことなの？でも二人を見てたら付き合ってるようにしか見えないよ？｣
野崎「お前も掘先輩とAがキスしたのを見ていただろ？見ろ！あんなにラブラブじゃないか！恋人じゃなかったら何だと言うんだっ」
鹿島「確かに私達の角度からはそう見えた。けど･･･口元は部長の腕が重なってたし、直接見たわけじゃないでしょ？｣
野崎「た、確かに･･･そうだが。じゃあアレは何だと言うんだ、どう見たってラブラブじゃないか！」
鹿島「ほら思い出してよ。あの二人、演劇部の実力派トップの部長と副部長だよ？｣
佐倉「･･･あっ、それってもしかして」
鹿島「演技してるんですよね？｣
相変わらずの美形でニコッと笑った遊。
私達は顔を見合わせるなり小さく笑うと、政兄は口角を上げて遊に視線を向けた。
掘「さすが鹿島だなっ。いつから気づいてた？｣
鹿島「二人がキスをして、その少し後ぐらいかな｣
顎に指を当てた遊は目線を斜め上に向けて、少し考えながら言葉にした。
鹿島「よく考えたら口元は見えなかったし、何より･･･本当に二人が付き合っているとしたら絶対しないでしょ？」
不意に政兄の顔に視線を向けると政兄はイタズラっ子の様に｢フッ｣と小さく笑った。
掘「──ってことだ！まあ、騙して悪かったな」
佐倉「ぇえ!?･･･あれが演技だったなんてっ｣
野崎「なっ、あれが演技･･･!? 即興にして完璧の演技･･･さすが演劇部でもトップクラスの実力を持つ二人だな」
堀「相手がAだから出来た事だな。Aとならアイコンタクトも取れるし、スグに演技で返してくると思ったからな｣
貴「まあ、何だかんだ長い付き合いだからね。
野崎に関しては期待させちゃってゴメンねっ」
皆の前で政兄と同じように笑い、いつもの自分を演じた。
誤魔化してはいるが内心はかなりやばい、心臓が暴れてるのかドキドキうるさいし、何だか顔が熱い･･･。
今までの演技とは違ったから？
ホントに･･･政兄にみとれてしまっていた。
不意に政兄を見上げると視線に気づいたのか政兄は｢フっ｣と笑い、ポンッと頭に手を乗せられる。
堀「中々いい演技だったぞ。さすがウチの花形だな」
貴「！ッ･･･」
大きく跳ねた鼓動。
何かが違う、いつも通りのはずなのに･･･私がおかしくなってしまったようだ。
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ゆりあ(プロフ) - すごく面白いです！続きがとても気になります！待ってます！ (2020年4月26日 7時) (
レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
ルート(プロフ) - ！？！？！？！？更新されているだと！？お帰りなさい！！待ってました！読み返してきます！！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 099aeabd28 (このIDを非表示/違反報告)
カナ霆(プロフ) - とても面白いです！一気に読んでしまいました(´・ω・｀) 続きが待ち遠しくてなりません！ お体に気をつけて更新頑張ってください！この後の展開が気になりますねぇ(´ω｀) (2018年4月3日 20時) (レス) id: 63ee96b67e (このIDを非表示/違反報告)
one day - 細かいこと言って申し訳ないのですが、演劇部のプリンセスがプリンスになってますよ (2018年2月5日 18時) (レス) id: c1aec90cd0 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 続きが気になる！！！！更新ありがとうございます！！！！！更新ありがとうございます (2018年1月28日 0時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)
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