第６１号 ページ14
ベタ担当の千代と一緒にテーブルを囲んでそれぞれの役割の作業をしていた時のこと。
掘「明日から芝居の稽古なんだが･･･」
佐倉「ミュージカルですか!?」
掘「あっ、いや、今回はいつも通りだけど役者の一人が骨折しちまってな」
貴「それで先輩が代わりとして出ることになったの。だからか、遊も何だか嬉しそうでね」
遊を思い浮かべると力を少し抜くように笑みを溢した。
佐倉「へー!! 珍しいですね」
野崎「見に行ってもいいですか？」
掘「おお、別にいいぞ」
───
─
翌日の放課後、芝居の稽古が行われた。
舞台用にメイクをし、キレイに巻かれた髪の毛、ヒールの高めのパンプスに足を通し、ドレスを身に纏う。
舞台上で軽く位置を確認しながら流れのチェックを照明や遊たちとしていく。
貴「じゃあ遊、今日はこういう流れで一通り通してみるからね。ただ遊は出番が多いからキツイとは思うけど･･･」
鹿島「大丈夫だよ！それに、今日は部長の演技が久しぶりに見れるから楽しみなんだっ」
その姿に笑みを溢すと手を包み込むようにギュッと握った。
鹿島「A？」
貴「はしゃぎすぎて怪我しないように。
──あと、楽しみだね。政兄の演技」
鹿島「うんっ！」
｢あっ！A、鹿島くんっ！」
声がした方へ顔を向けると千代が手を振りながら野崎と一緒に来ていた。
佐倉「わぁ、A可愛い！鹿島くんもかっこいいし、さすが演劇部のプリンスと学園の王子様だね」
鹿島「はははっ、そう言われると照れるなぁ〜」
野崎「確かに。普段と印象が変わるな｣
佐倉「！(そうだっ。Aって可愛いから･･･野崎くんがもしAのこと好きになったらどうしよう！)」
キラキラした目の野崎に悶々とさっきから百面相している千代、考えている事がわかりやすい。
静かにしゃがむと千代の耳元に顔を近づけた。
貴「大丈夫。野崎は衣装しか見てないから、ねっ｣
佐倉「へ、へぇっ!? もしかして考えてることわかって──」
パチっとウインクをすると野崎に封筒を渡す。
貴「はい、姫と王子の衣装の資料写真。
衣装の装飾が気になってたんでしょ」
野崎「！おぉ、すまん。助かる」
掘「Aっ、ちょっと来てくれ」
貴「あっ、はーい！千代、野崎、イス用意する様に頼んどくから･･･じゃあまたあとでね」
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ゆりあ(プロフ) - すごく面白いです！続きがとても気になります！待ってます！ (2020年4月26日 7時) (
レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
ルート(プロフ) - ！？！？！？！？更新されているだと！？お帰りなさい！！待ってました！読み返してきます！！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 099aeabd28 (このIDを非表示/違反報告)
カナ霆(プロフ) - とても面白いです！一気に読んでしまいました(´・ω・｀) 続きが待ち遠しくてなりません！ お体に気をつけて更新頑張ってください！この後の展開が気になりますねぇ(´ω｀) (2018年4月3日 20時) (レス) id: 63ee96b67e (このIDを非表示/違反報告)
one day - 細かいこと言って申し訳ないのですが、演劇部のプリンセスがプリンスになってますよ (2018年2月5日 18時) (レス) id: c1aec90cd0 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 続きが気になる！！！！更新ありがとうございます！！！！！更新ありがとうございます (2018年1月28日 0時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)
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