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VOLUMU 104 ページ9

口角を挙げて見せた透は鼻で小さく笑った。

安室「キールには感謝しないとな」


貴「・・・感謝?」



安室「あぁ、赤井を殺れる機会を作ってくれたんだからな。アイツを殺れるのは俺だけだっ」



目を伏せて息を吐くと、髪をまとめるバレッタを外して手に取った。


貴「貴方の事だから、これから詳しく調べてくんでしょうけど・・・。ベルモットの秘密を握ってるからって派手に動かないことね」



眼を細め鋭くさせると透の首元をバレッタに仕込んだ刃が狙う。

貴「油断したら、死ぬわよっ。・・・バーボン」



安室「・・・肝に銘じとくさ。それにベルモットより、ロゼに注意するべきみたいだからな」

口角を上げて笑えば私を見下ろすバーボン。




首元まで残り数センチのところで止められた刃。

手を掴まれてしまえば自由は聞かず、力を入れているにも関わらずビクともしない。


安室「・・・しかし、バレッタに刃を仕込んでいるとはな」

貴「知らなかったでしょ・・・?だから、完全に隙をついたつもりだったんだけどね」


力が緩められると手を下ろして、バレッタの刃を仕舞った。



安室「お前の殺気ぐらい感じ取れるさ。昔からお前は手加減なんてものを知らないんだからな」


貴「そっくりそのまま返すよっ」



バレッタを置いて、代わりに食器を持つと食器棚の扉を開いて丁寧に仕舞っていく。



しかし、棚の上に手が届かずに背伸びをしては重ねて重たくなった食器をカチャカチャ鳴らす。


安室「・・・届かないなら代わってやるが・・・?」


貴「いやっ、絶対に届く。てか届かせるっ・・・!!」

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- コメント失礼します!!『公安警察、通称ゼロ』とても面白くて一気読みしちゃいました!続きが出たらまた見に来ます!白花さんのペースで更新頑張ってください! (2023年4月6日 1時) (レス) id: ebafb93ab2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 145話、玲奈や玲菜じゃなくて、怜菜です。 (2023年2月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 144話、ハイピスカスティーじゃなくて、ハイビスカスティーです。 (2023年2月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 話数表記、ボリュームはVOLUMEです。スペルが違います。 (2022年12月12日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました!続きが気になりすぎる!!更新楽しみにしています! (2022年5月11日 20時) (レス) @page47 id: 8779dd4f89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年9月15日 17時

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