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VOLUMU 103 ページ8

窓から見える空は黒に染まり、最後のお客が帰ってしまうとポアロには私と透の2人きり。


食器についている水滴を拭き取りながら、透の話を聞くと眉を僅かに動かした。

貴「へぇ?何かコソコソしてると思ったら、あのFBIの女性捜査官に接触していたと・・・」



「いい話が聞けた」と言うので聞いてみれば、どうやらベルモットと組んでFBIから盗聴器で情報を仕入れたよう。



FBIは、病院に潜入していた組織のスパイを割り出す為にわざと落とした携帯を拾わせた。

そして最初に拾ったのが太った脂性の男、次に拾った男がスパイで、最後はペースメーカーをつけたおじいさん。

そして、その携帯に赤井が触れた。




貴「・・・その組織のスパイ、楠田陸道ってコードネームも与えられてない男だったわよね」


安室「あぁ。病院から姿をくらませて、どうなっているかは知らないが・・・連絡が途絶えた時点でFBIに正体がバレた事は確かだろうな」



食器を拭いていた手を止めると横目で透を見て小さく言葉にした。

貴「同じ頃だったわよね。楠田陸道が姿をくらましたのと、赤井が殺されたの・・・って」



静寂が広がる店内に水道から僅かに落ちた水の音が響く。

貴「楠田陸道、彼は一体どこに消えた・・・?来葉峠で頭を撃たれ車ごと焼かれたあの遺体は・・・本当に、赤井だった?」



指を銃の形に成し、透の頭に向けると口元に弧を描き小さく呟いた。

貴「・・・NOC。キール・・・彼女もまた、奴らに噛み付こうとしている狼かもしれないわね」

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- コメント失礼します!!『公安警察、通称ゼロ』とても面白くて一気読みしちゃいました!続きが出たらまた見に来ます!白花さんのペースで更新頑張ってください! (2023年4月6日 1時) (レス) id: ebafb93ab2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 145話、玲奈や玲菜じゃなくて、怜菜です。 (2023年2月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 144話、ハイピスカスティーじゃなくて、ハイビスカスティーです。 (2023年2月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 話数表記、ボリュームはVOLUMEです。スペルが違います。 (2022年12月12日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました!続きが気になりすぎる!!更新楽しみにしています! (2022年5月11日 20時) (レス) @page47 id: 8779dd4f89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年9月15日 17時

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