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VOLUMU 136 ページ41

まだ昼間だというのに今日は空に分厚い雲がかかり薄暗く、地面を打ち付けるように雨が降っている。

傘を目深に門に取り付けられたチャイムを押すと「はい」と少し老いた男性の声がする。

貴「突然すみません。お宅の前にハンカチが落ちていたもので・・・''あい''ってお名前があるのですが違いますか?」

「あぁ!それはご親切にありがとうございます。少しお待ちくださいっ」



チャイムが切れると門を開けて入り、玄関のドアの前に足を踏み入れると鍵の開く音がする。

ドアが開かると共に赤みがかかった茶髪の少女がこちらに顔を向けて現れた。

「あ・・・すみません、ハンカチを拾ってくれたって聞いて」


貴「えぇ・・・とても大切なモノみたいね。探すのに一苦労したわよ」

閉められないようドアに手をかけると口角を僅かに上げて微笑んでみせた。

貴「──シェリー」


「!!ッ・・・」

その名を口にすると少女は瞳孔を見開き、体を震わせて声を出せないのかパクパクと口を開けている。

貴「いや、今は灰原哀だったかな?まさかこんな所に息を潜めていたとはね。私はロゼ、仲良くしましょ」



「灰原?どうした───・・・!?」

灰原「来ちゃダメ!!」


必死な形相で制止するも間に合わず顔を出した眼鏡をかけた見知った少年。

貴「あらコナンくん」

コナン「っあ、あれ?瑞希さん、どうしたの?」



口元に指を当てて眼を隣の工藤邸へと向けると静かに微笑んだ。

貴「丁度良かった、役者は揃ったようね」


コナン「や、役者?何を言って・・・そ!それより瑞希さんどうしてココに?」

焦りと動揺を見せる少年は一歩前に踏みでると怯える少女を自分の後ろへと隠した。


貴「あぁ、もう隠さなくてもいいわよ。私の正体もう気づいてるんでしょ?高校生探偵の工藤新一くん」


コナン「!!?っ・・・な、何のこと?瑞希さん、新一兄ちゃんを知ってるの?」

貴「APTX4869、シェリーがいるんだし自分が飲まされた薬の事ぐらい知ってるでしょ?ジンの奴、高校生1人まともに始末も出来ないなんてね」


哀の顔は強ばり、少年は歯を噛み締めて不思議な時計をこちらに向けようとした。

その瞬間に彼の腕を掴み、時計からでてきた針を避けると口元に人差し指を当てた。


貴「手荒な歓迎ね。そう焦らないで少しは話を聞かない?私は別にシェリーの命をとりにきたわけではないわ」

横目で隣の工藤家に目を向けると鋭く視線を感じる。

貴「とりあえず中に入れてくれない?」

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- コメント失礼します!!『公安警察、通称ゼロ』とても面白くて一気読みしちゃいました!続きが出たらまた見に来ます!白花さんのペースで更新頑張ってください! (2023年4月6日 1時) (レス) id: ebafb93ab2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 145話、玲奈や玲菜じゃなくて、怜菜です。 (2023年2月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 144話、ハイピスカスティーじゃなくて、ハイビスカスティーです。 (2023年2月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 話数表記、ボリュームはVOLUMEです。スペルが違います。 (2022年12月12日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました!続きが気になりすぎる!!更新楽しみにしています! (2022年5月11日 20時) (レス) @page47 id: 8779dd4f89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年9月15日 17時

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