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VOLUMU 133 ページ38

風見も救出し、非常口の通路に繋がる扉に手をかけて開けると足を踏み入れるなり零と目が合った。


そこには既に手錠をかけられ確保された犯人の姿。

確保する際に零の拳をもらったのだろう、犯人は意識を飛ばしているようだ。


貴「何だ、もう終わったの?」

降谷「お前たちが遅いんだよ。
それで、風見はどこに行ったんだ?」


「え?」と振り向くと風見の姿はどこにもなく、階段を上がってくる音だけが聞こえてくる。

数秒遅れて入ってきた風見は慌てた様子で声を上げた。

風見「ふ、降谷さ・・・!!」


確保された犯人が視界に入ったのか言葉を止めるとパッと状況を理解したようだ。


貴「遅いわよっ、風見」

風見「っ、Aさんが速いんですよ・・・」



貴「まあいいわ。とにかくこの犯人を──」

そう言いかけて、自分に大きく影がかかり見上げると頭にゴンっと拳が落ちた。


風見「ふ、降谷さん・・・!?」

貴「っ〜・・・いきなり何するのよ、零!」



降谷「A・・・何か思い当たる事があるだろう」


そう言われて考えつくのは先程 零のことをゴリラ呼ばわりしたこと。

しかし、あの場には私と風見しかいなかったはず──。


貴「・・・・まさかっ」


風見「!Aさ・・・!?」

スーツの胸ぐらを掴みあげて引っ張ると内側に手を突っ込みインカムを取り出した。


貴「・・・インカムが入ってる。
こっちの会話は全て筒抜けだったわけね」

風見「!インカムは確かにきったはずなのにっ・・・」



グッとインカムを握り締め目を伏せるとため息を一つ溢した。

貴「おそらく風見を蹴り飛ばした時にインカムが入ったのね。・・・チっ、コイツに聞かれてるなんて不覚だったわ」


頭を搔いて舌打ちを溢すと再び自分に影がかかるのがわかり、慌てて顔を上げた。

貴「あ〜待った、話そう?話せばわかるからっ」


眼前まで近づいた零の顔。

額が貫通するのではないかと思うほど指を押し付けられると対抗するように胸板を押し返した。

貴「・・・ごめんってば!もう零のことをゴリラなんて言わないからっ」


降谷「A、そう言って今まで何回言ってきたと思ってるんだっ」

貴「もうすぐ500回!記念だねっ、お祝いしないと」



降谷「Aっ・・・?」

貴「はいっ、ごめんなさい。もう言いませんっ」

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- コメント失礼します!!『公安警察、通称ゼロ』とても面白くて一気読みしちゃいました!続きが出たらまた見に来ます!白花さんのペースで更新頑張ってください! (2023年4月6日 1時) (レス) id: ebafb93ab2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 145話、玲奈や玲菜じゃなくて、怜菜です。 (2023年2月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 144話、ハイピスカスティーじゃなくて、ハイビスカスティーです。 (2023年2月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 話数表記、ボリュームはVOLUMEです。スペルが違います。 (2022年12月12日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました!続きが気になりすぎる!!更新楽しみにしています! (2022年5月11日 20時) (レス) @page47 id: 8779dd4f89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年9月15日 17時

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