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VOLUMU 126 ページ31

現在の時刻は6時30分。

まだ人が活動を始める少し前、街は静かで朝の冷たい空気が身に染みる。


ポアロの鍵を取り出して差し込もうとすると「ん?」と声を漏らして手を止めた。

鍵が開いてる事に気がつくと鍵を再び懐へと仕舞い、ドアノブを捻る。



店内を見ると観葉植物の世話に加湿器のセットと調整、蛍光灯が新しく変えられている。

貴「私がする事はほとんど残ってなさそうね。零、貴方どうせ6時ぐらいには来てたんでしょ?」

降谷「ああ。Aもそのつもりだったろ、少し遅かったな」



貴「あー、そうなんだけど」

手を絡めて前に腕をグッと伸ばすと「はァ」と力を抜くと同時に息を吐き出した。

貴「ここ数日 組織に顔出してるもんだから、ちょっと忙しくてさ」


鞄を置いて懐から携帯を取り出すと今日の気温を調べてカウンターの中へと入った。

降谷「お前、朝飯ちゃんと食べてきたのか?」


貴「あー・・・一応食べたわよ。零がこの間 作り過ぎて分けてくれたのあったでしょ?それを温めたの」

降谷「・・・ふーん、そうか」


髪を一つにバレッタで留めると珈琲豆に水、コーヒーサーバを準備して水出しコーヒーを作り始める。

降谷「A、水出しコーヒーは──」

貴「いつもより多め、でしょ?」


今日の最高気温は確認済み、言われる前からそのつもりで作り始めている。

視線を僅かに送ると零はカウンター席の椅子を修理し、不具合がないか最後の調整をしている様子。


降谷「A」

貴「んー」


降谷「朝飯、食べていないだろ」



貴「!・・・一体何を言いだしたかと思えば」

僅かに心臓が跳ねたがそれを悟られないように背中を向けたままそのまま作業を続ける。


降谷「先日、僕が分けたのは夕食用に作ったモノ、朝食べるには少々重たい。それを普段から朝食を取らないAが食べるはずがない」

修理を終えた零は椅子をカウンターに静かに置くとコチラを見て顎に手を当てた。

降谷「それとも、僕の言う通りに食事の改善をする気になったのなら話は別だが・・・な?」


貴「・・・ッち」

バカにしたような眼、その口角の上がった余裕の笑み、どこをどう見ても腹が立つ。



過去、アイツを白馬の王子様とか呼んだ奴ホンっトに意味がわからない。

王子?はっ、偉そうな王子ならまだ可愛い、アイツは正真正銘の''魔王''よっ。

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- コメント失礼します!!『公安警察、通称ゼロ』とても面白くて一気読みしちゃいました!続きが出たらまた見に来ます!白花さんのペースで更新頑張ってください! (2023年4月6日 1時) (レス) id: ebafb93ab2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 145話、玲奈や玲菜じゃなくて、怜菜です。 (2023年2月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 144話、ハイピスカスティーじゃなくて、ハイビスカスティーです。 (2023年2月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 話数表記、ボリュームはVOLUMEです。スペルが違います。 (2022年12月12日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました!続きが気になりすぎる!!更新楽しみにしています! (2022年5月11日 20時) (レス) @page47 id: 8779dd4f89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年9月15日 17時

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