公安警察、通称ゼロ ３［名探偵コナン］

VOLUMU １１８ ページ23

ポアロの記事に掲載された大尉と益子さんが見せてくれた写真を見比べた毛利さん。

コナン君がゴロを抱っこして益子さんに近づくと益子さんはくしゃみをして鼻をすすった。


貴「ちなみにあなたの猫は去勢手術をしましたか？｣

益子「えぇ、でもそういう事は妻に任せていましたので詳しくは･･･。ただ、手術したのに包帯なんか巻いてなく･･･｣



ゴロが少し離れるとくしゃみも止まった様子の益子さん。

先程の急なくしゃみ･･･もしかして、この人･･･。


益子「なぜかバラボラアンテナのような物を首に付けていたのは覚えてますけど･･･」




───
─

雨澤「だからよォー･･･猫に合わせてくれりゃー、すぐにわかるっていってるんスよ！俺が飼い主だって｣

ソファの背もたれに肘をおいて、どこか余裕そうな顔のフリーターの雨澤さん。

自由が好きだからと猫も放し飼いにしており、半年ぐらい前より急に家に帰ってこなくなったという。


毛利「では写真とかは？」

雨澤「撮るわけないっしょ？自由にさせてんのに｣



ｺﾅﾝ「じゃあお兄さん、猫好きだよね？」

雨澤「ああ、当然！」


抱き抱えたゴロを地面に降ろすコナン君に自信たっぷりの雨澤さんは腕を広げた。

雨澤「ホラ！来いよ！」



地面に降りるなり雨澤さんの胸に飛び付いたゴロ。

ｺﾞﾛ「ニャオォン♪」



蘭「ウソ･･･ゴロって結構 人見知りするのに」

その光景に少し驚いた様子の蘭さん。



雨澤「俺は結構 動物に好かれる体質みたいでよ」



あの余裕そうな態度にあの自信、それに猫に会えば分かるという･･･確信を持ったような言葉。

何か引っかかる･･･。



安室「では、去勢手術した事は覚えてますか？」

雨澤「さぁ、あれはそこそこでかくなってもらった猫だからよー･･･元の飼い主がしてたんならそうなんじゃねーの？」



ｺﾅﾝ「ちなみにさー、あの三毛猫''大尉''なんて書かれてたけど雌猫だよ？」

雨澤「え？あ、いや･･･だったら俺のじゃねぇかも」


貴「！･･･」




光彦「何いってんですか？」

元太「大尉は雄だぞ！」

歩美「タマタマ付いてたもん！」


ｺﾅﾝ「あ、そうだっけか？」




雨澤「お、脅かすなよ！お、雄に決まってんだろーが!!」

ｺﾅﾝ「･･････」



雄猫に執着した様子にあの動揺･･･この人は飼い主じゃなくて──。

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