VOLUMU 112 ページ17
不意に顔を上げた先には驚きながらもどこか嬉しそうに口元を緩ませた零の姿。
貴「・・・ちょっと、何で嬉しそうなのよ」
降谷「あ、いやっ。そんなことは・・・」
パッと顔を背けて口元を腕で隠した零は明らかに様子がおかしい。
貴「私が悩んでたらおかしいのかしら・・・?私だって人間、悩みの一つや二つあるわよっ」
呆れながらも嬉しそうな表情を浮かべた零は喉を鳴らして笑った。
降谷「おかしいとは思ってないが・・・。ククッ・・・A、お前って奴は・・・本当にバカだなぁ」
貴「なっ、バカって・・・」
ポンポンと頭を撫でた零は手を離すと目を細めて優しく微笑んだ。
降谷「自分の事すら分からないなんて、情けないが・・・。僕も言えた義理じゃない、お互い・・・ほんとバカだって話だ」
貴「え?なに、一体どういう──」
降谷「俺もお前と同じ悩みを抱えてた事があるんだよ。もう何年も前の話だが」
貴「じゃあ・・・零は答えを知ってるってこと?」
降谷「あぁ」
視線を落として眉をひそめるとグッと手を握り締めた。
貴「零、教えて・・・!これが何なのか、分からないっ。こんなの初めてで、もう訳わかんないの・・・」
トンっと眉間に指が当たり顔を上げると、零はしゃがんでソファに座る私と目線を合わせていた。
降谷「Aならそのぐらい、自力で答えを導き出せるだろ?俺だって自分で気づいたんだ、お前もやって見せろ」
1118人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐 - コメント失礼します!!『公安警察、通称ゼロ』とても面白くて一気読みしちゃいました!続きが出たらまた見に来ます!白花さんのペースで更新頑張ってください! (2023年4月6日 1時) (レス) id: ebafb93ab2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 145話、玲奈や玲菜じゃなくて、怜菜です。 (2023年2月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 144話、ハイピスカスティーじゃなくて、ハイビスカスティーです。 (2023年2月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 話数表記、ボリュームはVOLUMEです。スペルが違います。 (2022年12月12日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました!続きが気になりすぎる!!更新楽しみにしています! (2022年5月11日 20時) (レス) @page47 id: 8779dd4f89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ