空き地 ページ16
約束通り18時、光一は空き地へと現れた……。
『……来たよ。なんか、俺に用があるん?』
『僕の言いたいことは分かってるでしょ?……A、返してよ。』
『Aの場所なんて知らねーよ。それに、知ってたとしてもお前には教えん。』
『まっ、何があっても教えてもらうんやけどな。』
僕は次の瞬間、銃を俺に向けた。
『死にたくなかったらA返して?』
『……死んでも渡さん。』
『ふーーん。まぁ、取り敢えず、縛ろっか?』
光一の命に変えても彼女を守りたいという気持ちがこっちにも伝わり、本当に打ってしまおうかと思ったけど、それじゃあ作戦がダメになる。
縛り終わった。
中々いい感じに計画が進んでいる。
後は、彼女がここに来るのを待つだけだ。
その為には、光一の携帯電話から自宅の電話番号を探し出し、かける。
『……もしもし。』
Aだ。やっっっと見つけた。
『もしもし。』
『や、やだっ。剛くん。切るね。』
そう切ろうとしたから、
『光一。助けて欲しければ思い出の空き地で。』
『助けて欲しければって何???光一に何かあったの?』
他のやつなんて心配しちゃってさ。
『お前が来ないと、光一死んじゃうよ〜。』
『信じちゃダメだ!!!』
『何勝手に話してんの?光一くん。』
『じゃ、そう言うことだから。』
僕は電話を切った。
そして、Aが来るのを待った……。
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作者名:ぐっさん | 作成日時:2018年1月22日 6時