サッカー最強系女子 (ページ15)

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総帥ページ15

総帥は昔、イナズマイレブンの1人だったみたい。

彼は、サッカーを嫌っている。そして、固執してる。
そう、恐ろしい程に……。

『A。話がある。』

総帥はきっと私が裏切り者だって気づいている。

『お前、土門を雷門の仲間にするように仕向けたらしいじゃないか。……冬海の件を使って。』
『まるで、冬海先生が何かしていたことを知ってるみたいですね。』
『フッ。知らないさ。ただ……』

『『これ以上、私に逆らったらお前だけじゃなく、お前の大切なヤツらまでどうかなるかもな。』』

総帥は私の肩に手を置いた。
そっか、私が勝手な行動したら、周りに迷惑がかかるんだ……。

『後、冬海は破滅したよ。良かったな。』

そう言って総帥は部屋から出て行った。

総帥と入れ替わりで鬼道が入ってきた。

『鬼道……。』
『……総帥と何話してたんだ。』
『……何でもない。』
『何でもないことないだろ。……お前、震えてるぞ。』
『うそっ……。』
『総帥と何を話した？』
『冬海の事。』
『冬海？』

鬼道が怪訝な顔になった。

『冬海ってあの雷門中の顧問か？』
『えぇ。あの人がバスに細工をしたの。』
『！？！？で、雷門中は無事なのか？』
『土門と私が暴いたから多分大丈夫。』
『でも、その事が総帥にバレた……と。』
『……うん。』

鬼道は、私の顔をしばらく見たあと頭を撫でた。

『多方、総帥に何か言われたんだろう。大丈夫だ。あいつらもお前も俺が守ってやる。』
『ん。』
『それよりも、雷門との決勝に向けて、練習しろ。分かったな。』
『はい。』

鬼道と話せてよかった。少し元気が出た。