しゅがーみるく！【 M!LK 】 (ページ35)

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貴方.

『寒い！結構冷えるんですね』

今日は1人でのお仕事です。

と言うか、
レッスンかな？

春頃に放送するスペシャルドラマに

主演させてもらうことが決まった。

しかもその役柄が、
スケーターということで……

スケート経験が全くと言っていいほどない私は、

早速練習に参加することになったのだ。

『え、どうしよう、普通に滑るのも無理かも……怖い、』

メイキングのカメラさんかな？

心配したようにそばに寄ってきてくれるから
思わず弱音を吐いてしまう。

寒さと不安で震える足のせいで、

中々スケートリンクに入ることが出来なかった。

「Aちゃんが滑れなさそうなので、スペシャルゲストを呼んでます」

『ゲストさんですか？え？』

誰だろう。

スケート選手？
でも私のためだけに来てくれるかな……

辺りを見回していると、

「Aちゃん！」と私を呼ぶ声が聞こえた。

『え！！うそ！』

「初めまして。羽生結弦です」

「宇野昌磨です。」

『えーー！メダリストさん？！

そんな凄い人に教えてもらえるんですか……？！』

つい最近までテレビで見ていた人が目の前にいて、

何だか不思議な気分になった。