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20. ページ20

貴方.



「どうか私のそばにいてください、姫。」






そう言って私に跪く瑞生は、
お芝居をしているからかいつもよりキラキラしていて

私もそれに全力で答えたくなった。


そっと控えめに頷けば

繋がれた手が引かれ、瑞生の腕の中に収まる。






『……ずっと、お慕い申しておりました』






静かな空気を切り裂くように、

監督の声が響く。


緊張の糸が切れ、
瑞生にもたれかかった。

昔のラブシーンって難しい……






『疲れた……』


「近い」


『いいじゃん今更……チャグム様、』


「姫はそんな甘えん坊じゃないから」


『こんな私も好きでしょ』






ふざけながらそう聞くと、

ピタリと動きが止まる瑞生。


えっ……
そんなに嫌い??

軽くショック受けてるよ。






「好きっていうか、大好き」


『……え?』


「チャグムは思ってるよりも独占欲強いから」


『えっ、ちょ、ん?今のチャグムの気持ち?』


「撮影の間は、覚悟しとけよ」






そう言って私の頰に手を添えた瑞生は、

周りから見えないように額に唇を当てた。


それがキスだと理解するのに
かなりの時間を要した。

……リアルキス。

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ゆの - 紅一点のお話好きです!!楽しみにしてます(*''▽'') (2017年12月6日 19時) (レス) id: a7ff08367a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星原 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月3日 23時

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