アルコバレーノの試練 ページ30
色々あって一度十年前に戻ってきた僕達。
何があったかって？原作読むかアニメ見てね。←
っと……そんなメタ発言は置いといて。戦力アップのために僕達はアルコバレーノの試練なるものを受けることになった。
既にコロネロの戦闘力、スカルの魅力、マーモンの適応力、風の指導力の試練が終わった。次はネーヴェの試練らしい。
「で、僕を連れてきてどうするのさ」
「いやあの……ネーヴェから指名されたので……」
確かに僕も雪属性だけど、この試練って属性関係なかったよね？
風の試練面白かったなー……恭弥が綱吉咬み殺してたのをのんびり見てただけだけど。
「お待たせいたしました」
ニコッと笑って現れたのはネーヴェ。あと審判のラルと監視のリボーン。……監視って言い得て妙だな。
「私の試練は判断力。内容は並盛山を使った隠れんぼです」
「か、隠れんぼ？」
綱吉が戸惑ったような声をあげる。
「えぇ。私がこの並盛山のどこかに隠れます。私を見つけて捕まえられれば、試練は完了ですわ。紫苑の力を借りても良し、どちらが私を捕まえたとしてもその時点で終了といたしましょう。それと、私は五分間一定の場所にいたらまた動きますので、気をつけてくださいね」
「え、あの」
「時間は日暮れまでの三時間。頑張ってくださいませ」
そう告げて、ネーヴェは姿をくらませた。
(……なるほどねぇ)
「それでは、雪のアルコバレーノ、ネーヴェの判断力の試練、開始‼参加者は大空、沢田綱吉と雪の守護者、天月紫苑‼」
ラルの良く通る声が響き、三時間の制限時間付き隠れんぼが始まった。
「むしろこれって隠れ鬼じゃないかなぁ。綱吉どう思う？」
「そんなことはどうでもいいですよ‼と言うか紫苑さん、何でそんなに余裕なんですか⁉あと三時間しかないんですよ⁉」
「逆に言えば三時間も猶予があるってことでしょ。下手に焦って闇雲に探しても見つからないよ。この山、結構広いし。どうせネーヴェはあと五分一定の位置から動かないんだ。そう考えるとかなり僕らに有利にしてくれたんじゃない？単純にネーヴェの気配を辿ってけばいいんだから」
「で、でも……」
綱吉が不安顔でぐるりと周囲の木々を見回した。
「俺、ネーヴェの気配全然わかんないんですけど……」
「そんなことある？……あー、これ僕の修行の時と同じにしてるな。本気で気配消されるとわかりにくいよね」
とすっ、と木の枝から降りる。
「ま、何とかなるでしょ」
「軽い‼」
終わり
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作者名：レイン | 作成日時：2018年8月7日 15時
