束の間の日常 (ページ19)

今日:27 hit、昨日:27 hit、合計:64,120 hit

. ページ19

パタパタとリビングに向かう。

薬箱の中を開けると、ロキソニン…あるけど1回分しか無いな、

母さんに【ロキソ買ってきて】と連絡だけ入れる。

…湯たんぽ持ってった方がいいな、最近冷えてるし、、不安な時に待たせて申し訳ないけど、、お湯を沸かすか、、

数分後お湯が沸いたので、湯たんぽの中に入れて、大我の元へ。

北斗「…大我。」

部屋に入り、ベッドの中で蹲ってる大我に声を掛ける。

北斗「…薬と、水。後、湯たんぽ持ってきたから。」

大我「…っ、ごめ、ほ、くと…」

北斗「…薬、飲む、？」

大我「(頷く)」

ゆっくりと背中を支えて大我を起こす。顔色が悪すぎる、、

薬を手渡すと、躊躇したけど飲み込んでくれた。

北斗「効くかどうか分からないけど、飲まないよりマシでしょ、？」

大我「…ん、、」

そうすぐには痛みが無くなるはずもなく、、
お腹摩ってる大我。

…痛いんだよね、俺も酷いほうだから痛いほどわかる。

でも、大我の重さは俺に匹敵しないほど。
大我の方が身体の線も細いし、

そんな体であの痛みよりも強いのに耐えてると思うだけで死にそう。

北斗「…痛いよな、、(ﾎﾞｿｯ)」

大我「…っ、、、」

"ね、ほ…くと、"と突然名前が呼ばれる。

大我「…、ここ、いて、(ﾎﾞｿｯ)」

寂しぃ…なんて小さく呟かれた一言。

なんだこれ。1歳しか変わらないと言っても、一応兄貴。

兄貴なのに可愛いとか思ってしまったけど、、、、

…これか、樹が良く、"大我はガチで可愛い"なんて言ってるの、これか、！！！

北斗「ずっといるよ。」

顔のニヤケを押さえながら返事をする。
すると、安心したかのように目を瞑る大我。

…これは、やばい、、、。

あーー早く樹帰ってきて。俺が持たない。