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響side
その後は何事もなく授業は進んだ。
五条「じゃー、各自水分補給取ってね〜」
先生の合図で授業は終了。
予想した通りの軽い術式の訓練で良かった。
乗り切ったことに安心し、大きく伸びをしながら教室に向かおうとすると野薔薇がにやにやした顔で私の肩に手を置いた。
釘崎「彼ピの所に行かなくて良いのかな、響ちゃん???」
『…あいつを善人と信じた私が馬鹿だった。ごめん。』
野薔薇の手をさっと払えば早足でその場を去る。
本当はこんな事言いたくなかったのに。
ごめんね、野薔薇。
色々な感情のごめんねは私の胸を更に苦しくさせた。
この状態では次の授業はきっと頭に入らない。
気分転換に高専から出てコンビニでアイスでも買おう。
私はくるっ、と方向転換をして正門へと向かう。
大好物のアイスを買いに行くのに足取りは相変わらず重い。
正門を潜ればふと、目の前を通り過ぎた女性の頭に蠅頭が乗っていた。
さっと祓ってやった。
この世界は本当に…………………………
………………………………大嫌いだ。
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Noside
そんな響の様子にただ呆然と立ち尽くす釘崎の元に虎杖、伏黒がやって来る。
虎杖「どったの?」
釘崎「響、こいつと何かあったみたい。」
釘崎はこいつ、と言いながら虎杖の頬を指さした。
伏黒「どうせ宿儺が悪いんだろ。」
虎杖「俺もそう思う。」
釘崎「ま、響は教室にいると思うしゆっくり話でも聞いてあげましょ。」
3人はゆっくりと教室に足を進め始めた時、ぐにゃりと虎杖の頬から口が現れる。
宿儺「小僧!」
釘崎「アンタいつも良いタイミングで出てくるわね…。」
宿儺「五月蝿い、今はそんな冗談に構っている暇は無い!」
呪いの王は珍しく焦っていた。
その様子にただ事では無いと勘づく3人。
虎杖「…何があったんだ。」
宿儺「小娘が何者かの呪力と干渉した。」
宿儺のその一言で3人は息を飲んた。
釘崎「それって……」
伏黒「連れ去られた……いや、有り得ない、ここは結界で守られているはずだぞ?!」
そんな伏黒の言葉に宿儺が付け足す。
宿儺「ここから出ていれば別の話だろう。」
釘崎「…私五条先生呼んでくる。」
だっ、と釘崎は職員室に走り出した。
そんな釘崎をただ浮かない顔で見送った2人とは別に宿儺はきり、と悔しそうに歯軋りをした。
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ad____cn(プロフ) - 茶柱タッタさん» ほんとですね、、。テストもちゃちゃっと祓えたら最高ですね( ' ~ ' )テストお疲れ様です(´。・ ・) (2021年5月19日 0時) (レス) id: 528facf778 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱タッタ(プロフ) - ad____cnさん» ぎゃぁぁぁ…労りの言葉ありがとうございます…。テストも呪術で祓えれば良いのになぁと思う今日この頃です…。 (2021年5月18日 16時) (レス) id: d106e7bebe (このIDを非表示/違反報告)
ad____cn(プロフ) - コメント失礼します。 テスト勉強、お疲れ様です、いつも楽しくお話読ませてもらってます、めっっちゃ面白いです!! 更新して頂けるのはとても嬉しいですが、実生活の方を優先してもらって全然大丈夫ですからね、、無理ない程度に受験勉強等頑張ってください! (2021年5月11日 16時) (レス) id: 528facf778 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱タッタ(プロフ) - シオンさん» うわっ、本当だ…ご指摘ありがとうございます…!再度治しましたがどうでしょうか… (2021年4月23日 15時) (レス) id: d106e7bebe (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 72話の文字化け治ってないですよ!! (2021年4月23日 13時) (レス) id: 98982630ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶柱タッタ | 作成日時:2021年3月3日 7時