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五条「…じゃあ今回はここまで！次は運動場集合だからね〜」
そう言って先生は教室を出る。
『…はぁ。』
宿儺ってこんなに面倒臭い呪霊だったっけ、と溜息を漏らすと同時に私は机に突っ伏した状態で意識を手放した。
宿儺「やっと来たか。」
『言われた通りに来てあげたんだからさ、感謝してよ。』
遅いと言う目の前の相手に対し、私はまた溜息をついた。
宿儺「全く口だけは達者だな……まぁそこも愛い所だが。」
『う、愛い………？』
愛いって何だっけ…
古典の授業で習った気がする。
確か…愛らしいだったような……
『はっ……………？？？？』
言葉の意味を理解した途端耳が熱くなるのが分かった。
宿儺「ｹﾋｯ……何だその反応は。…もう少し近くで見てみるか。」
にや、と悪そうな笑みを浮かべた宿儺は一歩ずつこちらに近付いてくる。
なぜか分からないが私の足は動かなかった。
『ひっ…………。』
気付けば既に至近距離。
相手の息遣いが感じられる程度の近さ。
顔は悠仁とほぼ同じなのに、余裕そうな、煽るようなその姿勢は正に呪いの王だった。
宿儺「はは、本当に真っ赤だな。」
『う、うっさい…！仕方ないでしょ…』
私は慌てて顔を逸らすが、逸らした先にはまた宿儺の顔が。
宿儺「隠そうとしても無駄だと言うことを早く理解しておけ、響。」
『……悔しい…』
私の一枚上を行く相手にむっとする。
そんな私を宥めるように宿儺は話を変える。
宿儺「…さて、まだ時間に余裕がある。お前は何がしたい。」
『な、何って…………』
急にそんな事を聞かれても答えが見つからない。
暫く黙って考えている私に少し痺れを切らしたのか宿儺が口を開いた。
宿儺「決めるのが遅すぎる、俺が決めるぞ」
『……………まぁ良いけ……』
私が言い終わる前に宿儺は私を抱き寄せた。
『ち、ちょっと！人の話は最後まで聞くのが基本でしょ…！！』
恥ずかしくて堪らないが、また弄られるのはごめんな為慌てて言い返した。
宿儺「…暫くこのままで居させてくれないか。」
『………。』
少し物寂しげな声色に気付いては、私は強がるのを辞め、黙って頷く。
私はいつこんなに甘くなってしまったんだと自分自身に心の中で問いかけた。
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ad____cn(プロフ) - 茶柱タッタさん» ほんとですね、、。テストもちゃちゃっと祓えたら最高ですね( ' ~ ' )テストお疲れ様です(´｡･ ･) (2021年5月19日 0時) (
レス) id: 528facf778 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱タッタ(プロフ) - ad____cnさん» ぎゃぁぁぁ…労りの言葉ありがとうございます…。テストも呪術で祓えれば良いのになぁと思う今日この頃です…。 (2021年5月18日 16時) (レス) id: d106e7bebe (このIDを非表示/違反報告)
ad____cn(プロフ) - コメント失礼します。 テスト勉強、お疲れ様です、いつも楽しくお話読ませてもらってます、めっっちゃ面白いです!! 更新して頂けるのはとても嬉しいですが、実生活の方を優先してもらって全然大丈夫ですからね、、無理ない程度に受験勉強等頑張ってください! (2021年5月11日 16時) (レス) id: 528facf778 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱タッタ(プロフ) - シオンさん» うわっ、本当だ…ご指摘ありがとうございます…！再度治しましたがどうでしょうか… (2021年4月23日 15時) (レス) id: d106e7bebe (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 72話の文字化け治ってないですよ！！ (2021年4月23日 13時) (レス) id: 98982630ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶柱タッタ | 作成日時：2021年3月3日 7時
