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『えっ……………?』



今こいつ何て言ったの………?

謝った………?



きっと今の私の顔は眉間に皺を寄せまくっているに違いない。


そんな表情の私に宿儺ははぁ、と溜息をついた。


溜息多いなホント…………




宿儺「お前を揶揄っていただけなのだが…どうやら怒らせてしまったらしい。」




あぁ、そういう事か。


らしい、と言うあたり五条先生や野薔薇に教えて貰ったのかな。



私が無言で聞いていると宿儺は私の胸部に手を添えて反転術式を使い、傷の手当てをし始める。



胸を触られた時殴りそうになったのは事実。


いやまな板とかそんなんじゃないし…………。





宿儺「…もう少し大きいものかと。」




カチン。




『は?もっぺん言ってみ??』





拳を振り上げた私にゲラゲラと意地の悪そうな笑みを浮かべた相手。




今は殴る気力もないので全快したらマジで殴る。そう決めた。






『…はぁ、本当に…。……でも、助けてくれてありがと。』




相手の顔を直接見るのはやはり少し照れくさいのでみるみる治っていく傷の方に視線を落とす。



宿儺「…構わん。お前は俺だけに護られて居れば良いのだ。」




治療が終わったのか空いた片手で、前に付けられた私の痕を指でなぞる。


ぞわ、とする感覚に思わず肩が跳ねる。




『く、擽ったいし、早く降ろして…!』


宿儺「歩けるのか?」


『それくらい出来るし!』



早く降ろせ〜、と駄々を捏ねた私に仕方が無いと降ろしてくれた宿儺。



早く帰ろうと一歩足を出した途端、力が抜けてその場にぺたんと崩れ落ちてしまった。




『え……嘘…?』


宿儺「…だから言っただろうが。」




その後そのまま横抱きで高専に連れて行かれた。


呪霊は高専内には入れないので門の手前で宿儺は悠仁と入れ替わった。





虎杖「…あれっ響!!無事か…………って何で俺響をお姫様抱っこしてんの…?!」



『ゆ、悠仁…!こ、これには深い訳があって…………ちょっ、暴れないで!!落ちる!!』




その後私たちはぎゃーぎゃー、と大声を出しながら高専内に帰った。

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ad____cn(プロフ) - 茶柱タッタさん» ほんとですね、、。テストもちゃちゃっと祓えたら最高ですね( ' ~ ' )テストお疲れ様です(´。・ ・) (2021年5月19日 0時) (レス) id: 528facf778 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱タッタ(プロフ) - ad____cnさん» ぎゃぁぁぁ…労りの言葉ありがとうございます…。テストも呪術で祓えれば良いのになぁと思う今日この頃です…。 (2021年5月18日 16時) (レス) id: d106e7bebe (このIDを非表示/違反報告)
ad____cn(プロフ) - コメント失礼します。 テスト勉強、お疲れ様です、いつも楽しくお話読ませてもらってます、めっっちゃ面白いです!! 更新して頂けるのはとても嬉しいですが、実生活の方を優先してもらって全然大丈夫ですからね、、無理ない程度に受験勉強等頑張ってください! (2021年5月11日 16時) (レス) id: 528facf778 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱タッタ(プロフ) - シオンさん» うわっ、本当だ…ご指摘ありがとうございます…!再度治しましたがどうでしょうか… (2021年4月23日 15時) (レス) id: d106e7bebe (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 72話の文字化け治ってないですよ!! (2021年4月23日 13時) (レス) id: 98982630ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茶柱タッタ | 作成日時:2021年3月3日 7時

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