【刀剣乱舞】ほのぼの幼女本丸！続編 (ページ47)

今日:17 hit、昨日:14 hit、合計:36,132 hit

45話墨絵ページ47

はじめて文字を書いてから

文字に興味を持ったA

万事屋にて＿＿＿＿

『こりぇほしい！』

指さしたそれは筆が3本入っている

初めての書道筆
と書かれた商品

可愛くクマやうさぎなどの絵柄が書かれたパッケージで子供用のようだ

乱雑に扱っても曲がらない筆先。
洗って落とせる墨汁もセットになっている

燭台切「ふふ、本当に文字にハマったんだね！いいよ！買ってあげる」

鶴丸「おぉ！なら俺が字をおしえてやろう」

伽羅「あんたの字は昔の字だろ」

鶴丸「いいじゃないか！昔の文字も覚えようぜ？」

燭台切「うーん、混乱しちゃうんじゃないかな…」

えぇーと言ってブーイングする鶴丸に苦笑いして
習字セットをカゴに入れた

＿＿＿＿＿＿

『みてぇ！こりぇかってもらったの！』

三日月「おぉ、筆か、良いものを買ってもらったな」

じゃーんと見せびらかしに来たAの頭を撫でる三日月

『こりぇね！おえかきもできるの！』

三日月「墨絵か、楽しそうでなによりだ」

画用紙を持ってきて筆を滑らせる

握り方は慣れていないが、墨が真っ白の画用紙に広がっていくのが面白く、クレヨンとはまた違う楽しみ方だ

描いたのはカエル

すこしベタっと潰れているところはあるが2歳にしては上出来で何が描かれたか分かるぐらいの出来前だった

『かえりゅさん！』

鶯丸「ははは、良くかけてるな、今にも動き出しそうだ…」

そう言った鶯丸

その瞬間画用紙がヒラヒラとひとりでに波打ち出した

三日月と鶯丸は目を見開き驚く

「ゲコッ」

＿＿＿＿＿＿＿＿

鶴丸「おいー！薬研達！危ないぞ！！」

薬研「どうしたんだ鶴丸のだん…な”！？」

べシッと振り向いた薬研の顔に張り付いた黒い塊

そして直ぐに塊は向こう側に飛んで行く

薬研は尻もちを着いた

乱「きゃー！なに！？きもい！！！！カエル！？黒いカエルだ！！」

厚「な、なんだなんだ！？」

黒いカエルは墨を辺りに散らしながら広間に入りあっちこっち飛び跳ねる

鶴丸「誰か捕まえてくれー！」

乱「わぁーー！こっち来ないで！」

顔を押えた薬研が起き上がり
刀を取りだし、刀を投げる

見事刀はカエルごと柱に刺さり

グェと鳴いてカエルは墨が弾けるように消え去った

薬研「なんだったんだ…」

薬研が本体を抜いて確認する

乱「墨…？？」

本体、そして部屋全体には墨が散らばっていた